人工芝は猫除けになる、なんて話を聞いたことはありませんか?
おそらく検索からこの記事にたどり着いた方は、そんな効果が無いことはおわかりでしょう(笑)。
人工芝は人にとって過ごしやすく気持ちの良いものですが、それは動物たちにとっても同じ事。
猫にとっても過ごしやすい場所であり、トイレとしても使われてしまうのです。
犬のフンなら飼い主さんが後始末してくれますが、野良猫となると誰も何もしてくれません。
コンクリートを敷いていない土の庭なら、猫が上手に埋めて隠すこともできますし、放っておけば自然が分解してくれますが、人工芝はプラスチックから出来ているのでフンを分解することはできません。
青々とした綺麗な芝生の上にフンがドーンと置いてあったら見た目は最悪ですし、衛生的にも問題があります。
この記事では、人工芝の上に野良猫がフンをする時どうすればいいのか、人工芝の掃除方法と猫除けの対策方法についてご紹介します。
人工芝が猫よけになるという話は、ずばり迷信です。
しかし、こうした話が出てくるのには理由があって、今まで野良猫が出入りしていた庭に人工芝を施工すると一時的に猫が寄り付かなくなるのです。
これは環境が大きく変わったせいで警戒して近寄らないのであり、人工芝自体に猫が嫌がる機能はないのです。
ですので、時間が経って猫が慣れてしまえば、これまで通りに人工芝の庭に出入りするようになるというわけです。
土のお庭の上にフンをされてしまった場合、フンを取り除いて(できればフンに触れていた土や砂利も一緒に)しまえばそれで大丈夫ですが、人工芝となるとフンを取り除いてもくっついていた部分の掃除はどうすれば良いか迷うことがあると思います。
そこで人工芝の掃除方法をご紹介します。
猫のフンは使い捨ての手袋やスコップですくい上げ、新聞紙など紙に包んでからゴミ袋に捨てます。
フンを取り除いたら、人工芝は水で丸洗いしましょう。
もしフンが芝生についていた場合にはここでよく洗って落としておきます。
中性洗剤を使うこともできるので、汚れがひどい場合は使用すると良いでしょう。
猫は臭いを判別して同じ場所をトイレにする習性があるので、臭いが落ちるようにしっかり水洗いします。
芝生に素足で上がりたい方や子供がいる方にとって、水洗いだけでは衛生的に問題があると思うでしょう。
人工芝はアルコールや漂白剤で消毒することはOKですので、水洗いが終わったらこうしたもので消毒しましょう。
漂白剤を使用したあとは水で流したり、ふき取ったりすることも忘れずに。
そして消毒と言えば熱湯ですが、人工芝に熱湯はNGです!
プラスチックが溶けて変形してしまうので、人工芝の消毒は必ずアルコールや漂白剤を使用してください。
猫は縄張りを示すために何度も同じ場所に来るものです。
その度ごとにフンと格闘するのは大変ですから、猫が来ないような対策を取る必要があります。
猫除けグッズをオススメ度別にご紹介します。
100円ショップにも売られている、トゲトゲが付いた猫よけシートです。
猫が入ってきそうな場所に置いておくことで侵入を防ぎますが、このシートが効く猫もいれば、器用にトゲトゲを避けて侵入してくる猫もいるそうです。
また、安いものだと紫外線に弱くすぐにボロボロになってしまったり、うっかり踏みつけてダメにしてしまうこともあることから、猫よけシートをメインに使うのではなく、補助として別のグッズと組み合わせて使うことをおすすめします。
猫は嗅覚が非常に優れていて、苦手な臭いがあります。
例えばコリウスやカニナと言った植物は、猫をはじめとした動物達が苦手な匂いを出します。
メジャーなハーブ類ならローズマリーやレモングラスなども苦手なので、植木鉢やプランターに植えて猫が通りそうなところに置いておくと良いでしょう。
柑橘類も苦手なのでミカンなどの皮を庭に撒いてみるのも効果的です。
木酢液、竹酢液、コーヒーの粉を混ぜた水なども苦手なので、上部に穴を開けたペットボトルに半分だけ液体を入れて、臭いだけ出るようなものを置いておくのもおすすめです。
ただし、こうしたものが効く猫と効かない猫もいるので、確実性を考えるならホームセンターに売っている猫の忌避剤がおすすめです。
ただし効果が2週間程度と短いことや、雨で効果が無くなってしまうことなどデメリットもあるので、これも単体で使うより他の方法と併用することをおすすめします。
猫が嫌がる超音波を発生させて猫を寄せ付けない方法です。
こうした猫除け装置は高そう…と思いますが、6,000円程度で購入できてしまうんです!
充電や電池交換は必須になりますが、雨で効果が軽減することはありませんし、猫のフン害に困っている方は最終的にここにたどり着くでしょう。
大人になると超音波の音は聞こえませんが、子供には聞こえるようです。
子供の耳を守るためにも、庭で遊ぶときはスイッチを切るなどの対策は必要かもしれませんね。
こちらも単体で使用するより、他の方法と組み合わせる方がおすすめです。
忌避剤+超音波で猫を見かけなくなったという口コミがあったので、どうしても困っている方は試してみてはいかがでしょうか。
人工芝にされた野良猫のフンの掃除方法と、猫除けの対策方法についてご紹介しました。
猫は縄張り意識が強く、フンをした場所は縄張りとして何度も来てしまいます。
フンを片付けるよりも、猫が庭に来ないよう対策することが大切です。
猫との攻防は大変ですが、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。