人工芝導入のメリットとデメリット
お庭や施設に敷くことで芝生の景観を整備不要で長期間維持できる便利な造園資材「人工芝」ですが、近年ではプロの造園業者の方だけでなく、一般の方でもご施工されている方も増えてきている傾向にあります。
そこで、今回は天然芝(※高麗芝)との比較を行い、それぞれの良い点(メリット)と悪い点(デメリット)についてまとめていきたいと思ます。
※高麗芝(コウライシバ)は日本の東北以西で1番ポピュラーな芝草です。
比較1:景観(色の変化や形)、耐久性(寿命)、施工場所での比較
人工芝の場合
・ 色 …変化せず施工時のままで、いつでも緑の綺麗な景観が保てます!
・ 形 …施工時と変化しません!
・寿命…当社製品は最低10年は耐久できます!
・場所…基本的にどこでも導入可能です。
コンクリートやアスファルトのほうがよいです!
天然芝の場合
・ 色 …四季による景観の変化を感じられますが、冬は枯れたように茶色に変色するので景観が悪くなります。
・ 形 …大きさや太さがバラバラで、大きさによる景観の乱れがあります。
・寿命…はっきりとした寿命はありませんが、しっかり管理されていれば何十年と生きます。
・場所…日当たりが良く、水はけが良い場所のみとなります。(条件が悪い場所だと芝が育たないためです。)
比較2:施工後の維持、管理方法(手入れ)での比較
人工芝の場合
・管理 …整備不要です!
・維持費・資材 …整備不要なので、特に必要はありません!
・ 作業の手間 …整備不要なので、時間をかける必要はありません!
天然芝の場合
・管理…定期的な芝刈りや、雑草処理(草抜き・除草剤での処理)、肥料での栄養補給が必要になります。
・維持費・資材 …芝刈りを行う場合は機材が必要です。除草剤や肥料が必要となります。
・ 作業の手間 …定期的に整備を行う必要があるので時間をかけて管理する必要があります。
比較3:費用対効果
高麗芝1年目のメンテナンスコストとの比較 【面積50㎡】
管理・商品項目 | 高麗芝 | ワイズ・ヴェルデ 材工価格 |
芝張り(材工) | 175,000円 |
282,500円
|
芝刈り(1回につき) | 10,000円 | |
肥料(1回につき) | 5,000円 | |
目土(1回につき) | 7,500円 | |
エアレーション(1回につき) | 2,500円 | |
除草剤(1回につき) | 5,000円 | |
合計 | 205,000円 | 282,500円 |
差異(1年価格) | 77,500円 |
※消費税は抜いた金額とします。
※人工芝材料は、ワイズターフV30価格です。
※あくまで目安価格となります。
※人件費が含まれています。
※初期は整地されていないものとします。
※除草剤は芝を枯らさない仕様です。
高麗芝4年目のメンテナンスコストとの比較 【面積50㎡】
管理・商品項目 | 高麗芝 | ワイズ・ヴェルデ 材工価格 |
芝張り(材工) | 175,000円 |
282,500円
|
芝刈り(4回) | 40,000円 | |
肥料(4回) | 20,000円 | |
目土(4回) | 30,000円 | |
エアレーション(4回) | 10,000円 | |
除草剤(4回) | 20,000円 | |
合計 | 295,000円 | 282,500円 |
差異(4年後価格) | ▲12,500円 |
4年後には、人工芝の費用対効果が高麗芝を逆転します!
最低限の天然芝の管理費用目安なので、実際は上記以上の費用が掛かります。
高麗芝8年目のメンテナンスコストとの比較 【面積50㎡】
管理・商品項目 | 高麗芝 | ワイズ・ヴェルデ 材工価格 |
芝張り(材工) | 175,000円 |
282,500円
|
芝刈り(8回) | 80,000円 | |
肥料(8回) | 40,000円 | |
目土(8回) | 60,000円 | |
エアレーション(8回) | 20,000円 | |
除草剤(8回) | 40,000円 | |
合計 | 415,000円 | 282,500円 |
差異(4年後価格) | ▲132,500円 |
ここまで差が開きました。
天然芝の管理は本当に大変です。
人工芝を敷くメリット・デメリットまとめ
人工芝を敷く際のメリット
「人工芝を敷くメリット」をまとめるとメリットは下記の3点になります。
1. 季節の影響を受けることなく、冬でも綺麗な状態で緑の景観を保つことができます。
2. 芝刈りや雑草処理(草抜きや除草剤での処理)、肥料などでの整備が不要なので管理が簡単です。
3. どこにでも敷けるので幅広い用途に使用でき、導入してから費用が必要ないので経済的です。
人工芝を敷く際のデメリット
「人工芝を敷くデメリット」をまとめるとデメリットは下記の3点になります。
1. 整備を行わないので管理は簡単ではありますが、導入時に費用が天然芝よりも高い金額が必要です。
2. 天然芝と違い寿命があり、丈夫なものでも10年程度で交換が必要になります。
3. 敷いている部分はいつも同じ景観になるので、季節感が無いものになってしまいます。