暖かくなってきて過ごしやすい季節になりましたが、庭の雑草も活発に伸びているのではないでしょうか。
ネットなどで「砂利は雑草対策になる」と言われていますが、本当に雑草対策になるのでしょうか。また、施工には一体どのくらいかかるのでしょうか。
今回は、庭に砂利を敷いて雑草対策になるのかどうか、また実際の施工例や注意点などを解説していきます。
庭に砂利を敷きたい方、ご興味がある方は参考にしてみてください。
庭に砂利を敷く4つのメリット
庭に砂利を敷くと、以下の4つのメリットがあります。
・雑草対策
・水たまり防止
・おしゃれな見た目
・防犯効果
それぞれを詳しく解説します。
雑草対策
砂利を敷くと雑草対策が可能です。
しかし、しっかりと下準備をしないと、砂利と砂利の隙間から雑草は生えてきてしまうので、ただ砂利を敷けば良いという訳ではありません。
砂利施工は、次のような手順で施工していきます。
①除草:除草はその名の通り、生えている草を取り除きます。手作業でも、除草剤を使ってもかまいません。床均:地面をきれいに均します。水たまりができそうな場所は均して凸凹ができないようにしておきます。
②転圧:平らに均した地面や砂利を、圧をかけて叩き締めることです。専用の転圧機を使っても良いですし、狭い場所ならレンガやトンボの柄を使って叩いても良いです。
③防草シート敷き:雑草の発生を抑制するシートです。このシートを使わないと、砂利を敷いても雑草が生えてきてしまいます。
④砂利敷き:最後に砂利を敷き、施工は完成です。
正しく下準備をすれば、砂利の上から雑草が生えてくることを最大限に抑制することができます。
ただし、100%雑草が生えて来ない訳ではありません。
雑草を本気で防ぎたいのであれば、次のような方法しかありません。
・劇薬を散布
・1m掘削し、全て砕石40-0の層にして、最後にコンクリート打設
正しい工程で庭に砂利を敷くことで雑草対策になりますが、あくまで、抑制効果なので、その点も認識しておきましょう。
水たまり防止
地面が土のままだと水たまりやぬかるみができてしまいますが、砂利を敷けば水はけがよくなり、水たまりができにくくなります。
泥ハネもしにくくなるので、歩いたときに服に泥が跳ねにくい点や、家や車に泥がはねて付かないのも砂利を敷くメリットと言えるでしょう。
おしゃれな見た目
砂利には様々な種類があります。
機能面ですぐれたものだけではなく、白やピンクなど見た目がおしゃれなものもあるので、庭のアクセントとしても有効です。
庭の雰囲気をおしゃれにしたいなら、ただ砂利を庭全面に敷くのではなく、人工芝などのの中にアクセントとして組み込んでみましょう。
砂利は人工芝との相性は抜群です。
たとえば、次の施工事例のように、人工芝と白玉砂利、ヤシ系のシンボルツリーを組み合わせれば、アジアンリゾートな雰囲気を演出できます。
引用元:ワイズヴェルデ「施工実績!」
また、上記施工事例のようにレンガやタイルなどと合わせてみるのもおすすめです。
砂利と見た目が調和するものはたくさんあるので、自分が目指す雰囲気と相性のいいものを使いましょう。
防犯効果
砂利は踏むと音がするので、庭に誰かが入ってくると音や気配ですぐに気づくことができます。
実際に、空き巣は砂利が敷かれている家には侵入をためらう傾向があり、砂利を敷くだけで犯罪のターゲットになりにくくなるのです。
砂利の中には「防犯砂利」という、軽く踏むだけで大きな音がするものもあるので、防犯効果を高めたい人はこちらを使ってみましょう。
庭に敷ける砂利の種類
庭に敷ける砂利の種類は次の通りです。
・白玉砂利
・赤玉砂利
・青玉砂利
・五色砂利
それぞれどのような砂利なのかを紹介します。
白玉砂利
白玉砂利は、白の石灰石を使用して作られている庭砂利です。
庭のコーディネートによく使われる砂利なので、単に「玉砂利」と呼ばれることもあります。
白玉砂利は、和テイストにも洋テイストにも、どんな雰囲気の庭にも合うのが特徴。白くて丸い砂利は高級感もあります。
庭砂利選びで困った時は白玉砂利を選んでおけば失敗することはありません。
しかし、白色のため泥汚れや落ち葉があると目立ってしまうのが欠点です。
そのため、砂利を敷く前にはあらかじめ掃除をしたり、汚れの原因となるものをそばに置かないようにするなど、注意が必要です。
赤玉砂利
赤玉砂利はレンガのようなピンク色の砂利です。
明るく優しい色味のある砂利のため、庭が明るく見えるのが特徴。
植木鉢やレンガとの相性が良く、枕木との間に敷き詰めると南欧風の雰囲気になり、洋テイストと調和性が高い砂利です。
赤玉砂利は晴れて乾燥した時はあずき色になりますが、雨の日は濡れてワイン色になるため、天候によって異なった表情を楽しむことができます。
青玉砂利
青玉砂利は、濃い灰色に近い落ち着いた色合いをしており、角が丸く削られた砂利です。
安価なのが最大のメリットです。
青玉砂利は駐車場に利用されることが多いので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
乾燥した時は薄めの青緑色ですが、濡れると濃い青色に変化するため、晴れと雨の日で異なる色味を楽しむことができます。
どちらも落ち着いた色味なので和テイスト・洋テイストどちらのお庭にも使えます。
五色砂利
五色砂利とは、赤・青・白などの色の砂利が交じり合った砂利です。
色鮮やかで華やかな雰囲気を演出し、様々な色を楽しむことができるのが特徴。
また、踏みしめると独特な音がするため、飛び石の間に敷く石としてよく使われます。
和テイストのお庭に特に相性が良く、日本庭園を演出する際には欠かせない存在になっています。
庭に砂利を敷くための費用はどれぐらいかかる?
庭に砂利を敷く費用は、自分で施工する場合と、業者に依頼する場合で大きく異なります。
自分で施工する場合は、砂利を用意する費用のみになります。
砂利を敷く場合、地面から5cmほど厚みがあった方が、下地が見えないのでおすすめです。
この際に必要な量は「面積(㎡)×厚み(cm)×20=必要な砂利(㎏)」で求められます。
たとえば、約5㎡の庭に5cmの厚みの砂利を敷くとすると、必要な量は500㎏になります。
種類にもよりますが、白玉砂利が1袋10㎏約500円だとすると、約50袋必要になるので、25,000円かかります。
一方で、業者に依頼した場合、除草から床均し、転圧、防草シート敷きなどの下準備の工程をすべて行ってもらうことができます。
一般的な戸建住宅の庭の場合、約90,000円~120,000円すると見込んで良いでしょう。
しかし、庭一面に砂利を敷いただけでは、見た目的に美しくありません。
人工芝やタイル・レンガなどと組み合わせて使用した方が、お庭が楽しくなります。
また、自分で砂利を敷くだけでは、除草や床均、転圧、防草シートなど正しい工程を踏まないため、雑草は砂利と砂利の隙間から生えてくるので注意しましょう。
もし、庭に美しさや除草効果を求めるなら、お庭作りのプロに任せて砂利を使ってもらうのがおすすめです。
砂利の施工例
庭やカーポートに砂利を使った施工例をご紹介します。
引用元:人工芝施工実績-4
駐車場のコンクリートと合わせて砂利を使用した例です。
シックな色味が落ち着いた印象を与えてくれます。
人工芝と色が対照的なので、一目で庭と駐車場のテリトリーがわかるのが良いですね。
このように、駐車スペースに砂利を用いると、雨が跳ねないので車に泥汚れが付きづらいというメリットがあります。
引用元:人工芝施工実績!-8
庭の周りを白玉砂利で囲んだ例です。
敷地外から侵入者が来た場合、砂利を踏むことになるので防犯面の強みがあります。
また、白色と芝の緑がマッチしており、高級感を出せるのもポイントです。
引用元:施工実績!
シンボルツリーが目立つように白玉砂利を用いています。
植栽の足元に白が入ることで緑がより際立つようになるのがポイント。
このように、砂利と人工芝、シンボルツリーの相性は抜群です。
引用元:人工芝施工実績!-7
庭に入る前の玄関に砂利を使用している例です。
防犯上、誰かが来たのがすぐわかるようになっています。
タイルと砂利の調和性も高いですね。
引用元:先週の人工芝施工実績!!
犬走りに砂利を用いた施工事例です。
建物に隣接した部分は、雨が降った場合、住宅に泥はねが付いてしまうことがありますが、砂利を敷くことで泥はねを抑えることができます。
また、踏むと音がするので空き巣対策としてもおすすめです。
砂利よりも雑草対策として有効なのが人工芝!
庭に砂利を敷くことで雑草対策をすることができます。
しかし、100%防ぐことはできません。どんなに正しい工程で業者に依頼して砂利を敷いても砂利と砂利の隙間から雑草は生えてきます。
より抑制になる、というだけです。
「雑草対策をしたい」ということであれば、より良いのが人工芝の施工です。
人工芝施工でも100%雑草を生えなくすることはできませんが、多少生えてきたとしても人工芝に紛れてしまうので、砂利よりも雑草対策としては有効です。
雑草対策をメインで考えるのであれば、砂利よりも人工芝施工をまず検討してみましょう。
また、人工芝のアクセントとして砂利を用いたりするのもおすすめです。
安価でできる雑草対策として砂利の敷設はおすすめ!
砂利は人工芝よりも安く敷設できます。
そのため、安価でできる雑草対策としては砂利の敷設はおすすめです。
一方で、砂利よりも人工芝の方が雑草対策としては有効なので、あくまで「安価で雑草対策をしたい」という場合のみ砂利はおすすめです。
雑草対策をメインで行う場合は、砂利ではなく人工芝施工を検討しましょう。
投稿者プロフィール
-
株式会社ワイズ・ヴェルデの代表取締役。
コンクリートの品質管理会社で技術者として働いた後、同社の新規事業である人工芝事業の責任者となる。
その後、人工芝の魅力を広めるため、2014年にワイズ・ヴェルデを設立。
最新の投稿
- お知らせ2024年9月8日ストレートに行きますか!
- スタッフブログ2024年8月30日激安と高級の違いとは?
コラム2024年8月16日日陰でも育つ植物の種類と配置方法 コラム2024年8月16日季節ごとの庭の手入れ方法。春・夏・秋・冬のそれぞれのポイントは?