下地のベースとなる最初の工程
除草作業、除去、撤去
お庭に人工芝を施工を検討される理由で最も多いのが、「雑草対策」となります。天然芝が育たないという理由もありますが、それ以上に春・夏の雑草の勢いは相当なものです。
草がある状態、芝がある状態での人工芝の敷設はあり得ません。
懸念されることには、その懸念事項を了承いただいたうえでの施工になります。
ただし、ある業者では「根こそぎ取ります」と謳う業者もありますが、土壌の入れ替えをしない限りあり得ないことです。それが出来れば皆さんの今日の苦労はありません。
必ず、表層の草刈りと芝むしりは行います。非常に根気のいる仕事になります。
草刈り機やユンボで掘削することもありますが、お庭の大きさによっては写真のように手作業で芝剥がしをすることもあります。
ひどい状況のときは、土壌改良も考える必要があります。
コストはかかりますが、その後の維持管理コストを考慮すれば、確実な方法を取ることが大事です。
ワイズヴェルデが人工芝敷設を考えるうえで最も大事なのは「下地の安定」です。土はほぐせばほぐすほど安定しなくなります。いかにして「現状の下地を活かすか」も大事な手法の一つです。
そのための作業は「掘削」ではなく、「削る」ということになります。
除草剤も使用するときは使用しますが、花壇や樹木がある場合、ドックランや幼児の遊び場となる場合は控えるようにしています。
人工芝は敷物ですから「防草効果」は抜群です。除草剤は「一時的」です。完全に枯らすことは出来ません。それが出来るのであれば今日の雑草対策はないわけです。使用する目的をはっきりさせることで、人工芝敷設後の「ガーデニング」や「憩いの場」を楽しむことを第一に考えます。やみくもに撒けばいいというものではありません。
下地材の搬入
路盤材
人工芝敷設をするうえで、最も大事な局面となります。
まずは他業者の謳う、山砂や再生砂だけで下地は本当にいいのでしょうか?砂だけでは降雨後流れると思います。
ワイズヴェルデの人工芝の施工経験上、やはり道路と同じ「砕石路盤」をベースにする必要があると思われます。真砂土を使うこともあります。
U字ピンが刺さらないなど懸念されますが、路盤材なら刺さります。そして固定度が増します。ただし、転圧がかかりすぎて空隙がほとんどない状態まで締め固めると刺さりづらくなります。
路盤材を使用する大きな目的は、人工芝の安定度です。人工芝は敷物なので、ブヨブヨしたところに敷いてもおかしくなるのは誰でも想像できます。
人工芝は敷物なのになぜ土の上に敷くのかと疑念が必ず湧くのです。とにかく人工芝施工の経験の浅い業者は敷けばいいんだろで考えるところもあるので注意が必要です。
天然芝だって整地する必要はあるんです。でも人工芝の整地とは違うんです。
多くの販売業者が勘違いしていることだと思いますが、土の上に人工芝を敷けば転圧の甘いところが凹み、さらには凸凹が酷くなり、水たまりの原因を作ることぐらいわからないでしょうか?
この点こそが大事で、人工芝の見栄えをよくするのであれば、手間がかかっても路盤を敷くことは大事なことなんです。
路盤材を運ぶのも業者によっては時間かかるでしょう。お庭まで運ぶのに常に機械頼みでやることが出来ない、一輪車やてみを使用してとにかく運ぶんです。ワイズヴェルデのスタッフは相当な運ぶ力量を持っているので、人工芝敷設工事の完成に時間がかかりません。
人工芝の安定度をつけるために
路盤材転圧
路盤材を搬入し、レベルの位置が見えてきたら転圧機で転圧します。
転圧機は、プレート、ランマ―、ハンドガイドローラーなどありますが、これをDIYで施工するのはどうなんでしょう。
本格的にする、道路下地の経験がある人ならたやすいことかもしれませんが、一般家庭の簡単だDIYではないと思われます。
一般家庭のお庭における施工に使用する転圧機は、ほとんどが60k~70kクラスのプレートを使用します。
これでも近所迷惑になるような騒音と振動なので、事前に施工の日程をご近所に周知していただくこともあります。
締固め機なので、締め固まりやすい資材が砕石路盤材なので、それを利用して人工芝下のベースをつくります。
これをすることで人工芝の景観、寿命は格段にあがります。土を一生懸命締め固めるより、路盤で締め固めるほうが、路盤が被膜材となり、下に伝わりやすくなります。
これで人工芝敷設の安定度を高めます。
下地工事の最終工程
砂でレベル調整
転圧機をもってしても完全な平は至難の業です。
それで調整するのが砂です。山砂でもいいですが、産地によってはとても扱えない砂もありますので、再生砂や川砂で調整することもよくあります。
人工芝の下地の最終工程です。転圧機は軽くたたく程度で、最後はトンボで調整します。
たくさん入れすぎれば、砕石の意味はなしません。レベルの低いところに補充する観点で下地調整をします。
それでも完全な平に仕上げるのは無理があります。その後の人工芝を長く持たせるために砕石の補助の役割をする資材となります。
ここから施工内容がガラリと変わります
防草シート敷
そもそも防草シートの品質は絶対ではありません。
防草効果は人工芝のほうが高く、防草シートはさほど高くありません。ただ、人工芝には透水するための穴があるので、そこから雑草が生えやすくなるデメリットがあるのです。
絶対必要とのことですが、あった方がよいの考えがワイズヴェルデは委任です。
防草シートにこだわるということは、人工芝を敷設する意味をなさないという答えになります。砂利でいいじゃないか、草が生えないなら・・・となります。
人工芝を購入される方は、雑草対策と同時に景観向上もあるので、ただ砂撒いて適当に平らにして、防草シート敷いて人工芝を敷けばいいんだという先入観が、人工芝施工を侮辱するきっかけにもなっているのです。
ワイズヴェルデは防草シートにこだわりはありません。
人工芝の透水穴から草が出てくるのであれば、塞げばいいんです。
人工芝の防草効果はかなり強力です。そのため、無駄に防草シートも質が良くてもさほど意味がないんです。
それなら、路盤材を入れてきちんと転圧かけることで、土に被膜して防草効果を高めたほうが効果的ですし、下からしっかり処理をすることが大きな改善につながります。
いよいよ人工芝敷き込みです
まずは余計な部分をカットします
人工芝を敷き込むときに一番のポイントが継ぎ目です。これをどのようにして処理するか、人工芝端部の余分な基布をカットすることで、芝の縫いこまれている線ギリギリで調整することです。
まずは人工芝を広げて折りたたんだ裏側から余分な基布カットをします。
加工できるスペースがあれば画像のように一気にストレイトにカットできます。
このカットをしなければ、継ぎ目は必ずはっきり見えます。
しかし、冬季は人工芝の基布の硬直がひどく、人工芝のカットするにも固く、かなりの力が要ります。
ハサミでは人工芝の基布は切れないと思います。
人工芝をカット加工しながら敷き込む
障害物や区切りに合わせてカットします
人工芝の施工において、重要なテーマである継ぎ目は敷き込み時の技術で決まります。
人工芝をU字ピンで留めながら障害物のカット、区切りのカットをしながら合わせる技術です。
完全に人工芝を広げられる現場なら、合わせやすいですが、そうでない障害物がある場所ではやりずらいカットとなります。
基本として人工芝のカットは裏面から行います。
ハサミはほぼ使用しません。硬直する冬季は人工芝を切れませんから、何の役にも立ちません。
障害物もいろんなものがあり、これをカットする技術はカーペット施工と同じ要領です。
この観点があるかないかで施工の仕上がりも変わります。人工芝は敷物なので、ここからこそ施工要領も天然芝の施工とは別物になるのです。
人工芝の一体化
合わせたら継ぎ目の接合です
人工芝の継ぎ目はどのように処理するか。
人工芝の継ぎ目の下に接合シートを敷いて、その上に接着剤を塗布します。
両面テープでも問題ありませんが、その際はU字ピンでの補強をします。
それをする理由が継ぎ目からの雑草防止、一体化にすることでズレやたわみの防止にもつながります。
人工芝の接合は、簡単そうに見えて難易度が高いです。
冬季の施工の際は、角度によっては継ぎ目が見えてしまうケースが多々あります。
ワイズヴェルデも同じです。その要因が下地にもあり、人工芝の性状変化もあります。
季節や気温も大きく関係しています。この作業はもっとも慎重にしなければならない工程です。
人工芝の固定
固定するのにU字ピンは欠かせません
人工芝を一体化で敷きました。はいこれで終わりではありません。
ワイズヴェルデは1㎡あたりの打ち込み本数が平均6本です。
多いのではなく、固定資材は高価なのでコストカットをしたい資材なんです。
しかし、ワイズヴェルデは人工芝施工専門業者であり、人工芝副資材も商社として海外工場から直接仕入れています。
当然ですが、原価ですから安く仕入れています。
そして市販のU字ピンは「スチール」か「鉄」の2種類です。
ワイズヴェルデはスチール製できちんとコーティングされた人工芝専用のU字ピンを使用します。
ある会社では鉄ですぐ錆びるU字ピンを使用し「劣化とともに錆びるので固定度が増す」と、とんでもないフェイクを謳う業者もあります。錆汁の上を歩きたいですか??錆びやすいものをお庭に打ち込むというのは、ご自身がやられたらどう思いますか?
人工芝がめくれないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
固定するか、重くするか、区切り材を入れるかです。コスト気にしますか?
人工芝施工においてU字ピンはあまり推奨しないという業者は、「コストが高いから極力削りたい資材」のため、自己都合方針を訴求したいだけにすぎません。
めくれたりすることは気にしないのでしょうか?当然気にします。リアル人工芝は、基本として充填材なしでもOKな商材なので、重さを与えるにも限界があります。
路盤工の重要なテーマは安定以外に人工芝の固定もあります。U字ピンは重さ以外で固定するための大事な副資材なのです。
人工芝の一部がめくれれば、その勢いは増し、どんどん空気が入ってめくれます。台風が来たらとんでもないことになります。
ピンが外れて刺さるのが怖いという方もいますが、その分U字ピンを増やすことで人工芝の固定度を最大限まで高めて、めくれたり外れたりなどなければいいわけです。
関連情報:施工に用いるU字ピンの正しい見極め方
硅砂充填(必須項目ではない)
人工芝の自重と膨張や収縮の被膜に役立ちます
人工芝は膨張や収縮も起こしやすい資材です。
耐候性にも限界がありますから、芝を立たせる目的だけではない資材でもある事を認識していただきたいです。
せっかくきれいに敷いたのに夏の強い日差しにより人工芝が膨張収縮することもあります。
それに対策を打てるのが硅砂という充填材になります。
充填材を芝目に入れることで、人工芝基布への直接のダメージを減らし、人工芝基布への熱を遮断できる工法となります。
重さも加わり、人工芝の安定度にも繋がります。
しかしながら、硅砂充填には「強アルカリ」というデメリットもあり、あまり推奨できない点もあり、お客様からのご要望がない限りは、「充填しない」ように施工しております。
完成します
引渡し前に人工芝上の抜け毛を拾います
施工後の最初は、抜け毛がかなり出ます。
それを処理する業務用掃除機で吸い取って引き渡しとなります。
人工芝をご発注した際には、掃除機もご案内しています。
掃除機は吸い込みが早いので、手拾いではかなりのしんどさがあります。
きれいに見せるためには、抜け毛の処理を忘れずに行い、人工芝施工のご提供することもワイズヴェルデの施工サービスの一環です。
人工芝施工終了
人工芝の施工完了です。ここまでの工程が全てではありません。
別工程が入る時もあります。お庭に人工芝を敷く際の基本的な工程をまとまました。
人工芝施工竣工後
人工芝施工後における最低限の保守事項は以下の通りです。
①落ち葉は堆積させない
②夏の表面温度上昇には散水を欠かさない
③できれば業務用掃除機で掃除する
人工芝の施工方法(屋上・バルコニー)
大事なのは防水
人工芝は防水の品物ではありません。
屋上やバルコニーへ人工芝を施工する際に、必ず確認しておくことは、防水です。
これは、防水工事業者様へ必ず確認してください。
人工芝は透水と相性の悪い防水なので、その打ち合わせ結果で、お客様が最終判断を下してから実行することが望ましいです。
防水にはいろいろな種類があります。
防水のプロでない私たちは、勝手に人工芝を敷き込むことも出来かねます。
透水とは逆の水を通さないのが防水なので、人工芝の透水穴も意味をなさず、勾配で排水処理をするため、人工芝を設置したから水がたまるということはありません。
経年劣化も人工芝のほうが早いため、張替えの際にお困りになるケースもあります。
接着をせす、硅砂やプランターなどで人工芝に追加の重さを付けて安定させるのか、それとも接着して、その時は防水もともにリフォームするのか。
どちらにせよ、お客様判断が左右される人工芝の施工場所となります。
人工芝設置面をきれいに
防水の確認、お客様判断で施工の仕方が変わる
人工芝を敷き込むときに忘れてはならないのが、下地面へのケアです。
キレイで傷もない床に張るほうが接着力は増します。
床をキレイにしたら人工芝の敷き込みから始めます。
屋上などは搬入にコストがかかるケースが多いです。
敷設方法ではやり方が複数あります。
ユーザーが第一の目的とすること、価格のこと、使用用途、その後の人工芝維持管理の方法も決める必要があります。
いよいよ敷き込みます
人工芝の施工はお庭も屋上もほぼ一緒
人工芝の施工方法はほぼ変わりません。
固定の仕方が接着なのか、U字ピン固定なのかで分かれます。
屋上やバルコニーは平な下地が出来ているので、人工芝の施工提供は質もよくなります。
固定するには時間が必要です。
接着剤の場合は、オープンタイムがあるので乾かすのに時間がかかります。
下は防水でも、シート防水はカッターの刃に弱いので、ちょっとでも切り込んでしまったら、雨漏りを誘発するようになります。
強力な人工芝の一体化は必須
合わせたら継ぎ目の接合です
お庭の一体化を参照して下さい。
屋上で人工芝を施工する際に気を付けることは、重いものを倒さない、ひきづらない、になります。
この作業はU字ピンも使えませんので、もっとも慎重にしなければならない工程です。
人工芝を押さえて時間をおきます
ロール状は広げにくい
接合部同士、下地への接着を強化するために重しを使います。
人工芝はロールしていることから、展開すると基に戻ろうとする働きがあります。
接着剤も速乾でも人工芝が浮いてしまうケースもあります。それを戻らないように重しで固定します。
人工芝の抜け毛を吸い取るのは業務用掃除機で・・・説明文省略
人工芝施工終了
人工芝の施工完了です。屋上やバルコニーは、相性の悪い防水なので、人工芝の施工を慎重に決めていただいたほうがいいです。
あくまでも基本的要領の人工芝施工方法です
人工芝の施工は、その場所によってさまざまな施工方法があります。ワイズヴェルデは「20平米以上であればDIY推奨は推奨しない立場」なので、簡単だという台詞も出ません。20㎡以下の場合におけるDIYページにも施工方法は詳しく紹介しておりますが、あくまでも「個人でも出来る簡素化した施工方法」なので、プロが施工する要領とは相違します。上記は人工芝施工におけるすべてのことは記載しているわけではありません。その現場により手法を変えることもあり、あくまで「基本的な人工芝施工要領」です。スロープや壁や築山など、もっと複雑な施工も依頼されることがあります。上記を閲覧すれば出来るというものではありません。