人工芝をDIYするには、人工芝をカットするための道具が必要です。
カッターやハサミを用意するといっても様々な種類があります。
初めての方はこんな疑問を持たれると思います。
そこで今回は、人工芝のカットに使えるおすすめのハサミやカッターをご紹介していきます。
人工芝のカット作業ですが、基本的にはカッターを使います。
よく「ハサミで簡単に切れます」という宣伝がついている人工芝があるので、ハサミをメインで使うと勘違いしがちですが、カッターが基本です。
人工芝の裏地(基布)はポリプロピレンやゴムを素材としていますが、布状なのでカッターでまっすぐに断ち切ることができます。
逆にハサミだとゴムに弾力性があるため、切るのは一苦労です。
細かい場所にはハサミ、他はカッターと使い分けると良いでしょう。
一方で、パネルタイプの人工芝は裏面が布状ではないので、カッターでは危ないです。
丈夫なハサミでパチパチと切っていきましょう。
「人工芝を買ってそのまま敷くだけではだめなの?」とお考えの方もいるかもしれません。
お庭に綺麗に人工芝を敷き詰めるには、サイズを合わせるためカットする必要があります。
また、1枚以上の人工芝を使用する場合は、芝同士つなぎ合わせる際に継ぎ目が目立たないよう「耳切り」という作業が必要になります。
「耳切り」とは人工芝の端の部分をミシン目ぎりぎりまでカットする作業です。
ミシン目というのは芝生(パイル)が生えている部分のことで、言い換えれば芝生を残して基布だけカットするということになります。
この作業によって人工芝の継ぎ目が目立たなく、美しい本物の芝生のように見えるのです。
ぜひチャレンジしてみましょう。
他には、ワンポイントとして好きな形にカットしたい場合や、雨水桝の部分だけ丸く切り抜きたい、なんて時にもカット作業は発生します。
実際に人工芝施工で使うのにオススメのカッターは、刃が大きめの丈夫なものが望ましいです。
実は、どんな立派なカッターでも、人工芝を切っているとすぐに切れ味が悪くなってしまいます。
ゴム素材を切っているから仕方ないのですが、そうした場合は刃を交換しましょう。
カッターの刃は横に力を入れれば簡単にポキっと折れます。
こうして刃を交換して、どんどん短くしていきながら使っていけばカッターの節約にもなります。
家にあるカッターを使う場合にも、替え刃だけは購入しておきましょう。
工作に使うような小さいものでは手が痛くなってしまうので、ハサミは裁ちバサミのように大き目のものを用意しましょう。
人工芝専用のハサミも販売されていますが、基本的にはカッターを使用しますのでわざわざ用意しなくても大丈夫です。
細かく好きな形に切ることが多い場合や、握力に自信が無い方は購入したほうが良いかもしれません。
ここからは人工芝を切るコツをご紹介します。
簡単なことですが、コツを知っているとより綺麗に仕上がるので、ぜひ参考にしてみてください。
人工芝を切る際は必ず裏側から切ります。
表面から切ってしまうと芝部分も切ってしまい、基布部分が見えてしまいます。
裏面からなら芝部分を切る心配がないので、必ず裏面から切りましょう。
逆にハサミの場合は、表面から芝の生えている箇所をかき分けて確認しながら、基布だけ切っていきます。
メジャーや定規で切りたいサイズを測ったら、カッターの刃を逆にしてケガキ(印)を入れます。
カッターの刃が反対を向くことになるので、自信が無い方は無理せずチョークやカラーペンで印をつけましょう。
基布の縫い目もまっすぐなので、基準にすると良いです。
まっすぐ印をつけるのにも、切るのにも、定規を用意しておけば問題ありません。
ロールタイプの人工芝は意外と元に戻ろうとする力が強いので、重みがある定規がおすすめです。
また、長さも50㎝以上あるものが良いでしょう。
円形にくりぬきたい場合や、好きな形にカットしたい場合は、同じ形の型紙を使うことをおすすめします。
段ボールなどで切り抜きたい形の型紙を用意し、人工芝の裏面にあてて沿うようにしてカットします。
これなら簡単に好きな形にカットできます。
カットする際、人工芝の芝生の向きについても気にしてみてください。
芝生は一方を向いて生えているので、この向きが揃わないと見た目も悪くなります。
理想の形にカットするのに熱中しすぎて、切ってから「向きが揃ってない!」なんてことにならないよう注意して下さい。
人工芝のカットに使えるハサミ・カッターをご紹介しました。
基本的にカッターを使い、細かい部分やちょっとした部分だけハサミを使うようにしましょう。
人工芝専用のハサミもありますが、お庭の施工ではハサミを使う頻度は少ないので、わざわざ購入しなくてもいいと思います。
ただ、好きな形にカットすることが多い場合や、握力が弱い方は専門品を使った方が、手が痛くなく済みます。
カッターに関しては高級品でなくていいので刃が大きいものを用意してください。
こまめにカッターの刃を変えて、切れ味を保つのが一番よく切れる方法です。
カッターを買い替える前に、ぜひ試してみてください。