人工芝の施工方法をご紹介していますが、そこで防草シートを敷く工程があります。
ホームセンターやネット通販で防草シートを探してみると、かなり様々な種類が用意されており、値段もピンからキリまであることがわかります。
どの防草シートでもいい、値段が高ければ良いというものではなく、人工芝と相性が良い防草シートというものがあるのです。
今回は、人工芝施工におすすめの防草シートの選び方を解説していきます。
そもそも、なぜ防草シートが必要と言われているかというと、雑草が生えてくるのを防ぐためです。
雑草は次の弊害を引く起こすため人工芝にとって天敵になります。
・見た目が悪くなる
・人工芝が破損する
・虫が発生する
雑草が生えてくると、人工芝を押し上げてデコボコしてしまいます。
デコボコの見た目は悪いですし、敷物感も出てしまうので、どんなにリアルな製品でも台無しになってしまいます。
また人工芝自体が痛んでしまい、耐候年数よりも早く寿命が来てしまうので安全面にも問題が、、、
さらに雑草は虫を引き寄せてしまうので、ムカデなど毒がある虫が湧いてしまうと庭で安心して遊ぶこともできなくなってしまいます。
雑草は土・水・日光があればどんどん成長していきます。
コンクリートの上なら話は別ですが、通常の庭なら土(砂)の上に人工芝を敷きます。
そうすると、雨が降れば水も摂取できます。
日光は人工芝によってある程度は遮られるのですが、水はけを良くするための透水穴や人工芝同士の継ぎ目からは、どうしても光が差し込んでしまうのです。
この透水穴・人工芝の継ぎ目というのは雑草が生えやすいポイントなのですが、防草シートは光を遮る効果があるので、人工芝の下に敷けば透水穴・人工芝の継ぎ目から地面に光が届かないようにしてくれます。
ピンポイントだけでなく人工芝の下全体に雑草が生えないようにするには、防草シートが効果的なのです。
防草シートを選ぶ際は次のポイントに注目してください。
・透水性が高い
・織り目がない(不織布)
・密度が高い
人工芝は水はけが良い場所に敷く必要があります。
防草シートが水を通さないと雨が溜まってしまい、人工芝にカビが生えてしまうので、必ず水を通す製品を使ってください。
また、織り目があるクロスシート(織布)では隙間から光がこぼれたり、雑草が突き抜けて生えてきたりする恐れがあるので、不織布を利用すると良いです。
不織布も密度が高いものを使用してください!柔らかいと雑草が突き破って生えてきてしまいます。
不織布はこのほかにも、カットがしやすい、地面にフィットする、といったメリットがあるため、人工芝とかなり相性が良いのでおすすめです。
防草シートを敷くときは次の点に注意して作業しましょう。
①除草して下地を固める
②全体に防草シートを敷く
③継ぎ目は重ねる
④Uピンで固定する
⑤重なった部分にガムテープを貼りズレないようにする
防草シートを敷く前の除草はマストです。
必ず除草し、下地が凸凹にならないように転圧して固めます。
その後防草シートを敷いていきますが、人工芝の継ぎ目に当たる部分だけ敷くのではなく、全体に敷いていきます。
透水穴からも光は差し込むので、全体に防草が必要です。
継ぎ目は重ねて光が差し込まないようにします。
重ねた部分をUピンで固定するとズレなくなります。
更に重なった部分にガムテープを貼るとめくれなくなるので、ぜひやってみてください。
防草シートの選び方をご紹介しましたが、防草シートにお金をかける必要はありません。
人工芝自体に防草効果があるため、防草シートはあくまで補助的な役割です。
防草シートは安いものでいいので、人工芝は良いものを使いたいものです!