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人工芝施工の仕事ってどんな仕事?きつい?仕事内容や給与相場を徹底解説

庭の草むしりから解放される上に、天然芝のような美しい見た目にできる人工芝。

おうち時間が増えた今、DIYで施工する人も増え、人工芝自体が注目を集めています。

DIYの方法はネット上にたくさん上がっていますが、結果的に完成度を追求するならプロに任せるのが断然おすすめです。

ここで、「人工芝のプロって何?」「人工芝施工職人って敷くだけの仕事じゃないの?」と疑問を持つ方もいるはず。

いやいや……、実は人工芝施工って様々な技術が必要なハイレベルな職種なんです。

しかも、人工芝業界が盛り上がっている今、正直、人工芝施工職人は人手が足りていません!

ここでしか身に付かないスキルもあるし、何よりやりがいのある仕事なんです!

今回は、人工芝施工の仕事がどんなものなのか、仕事内容や気になる給料相場を徹底解説していきます。

人工芝を敷く仕事!詳細に紹介します!

人工芝施工職人について簡単に紹介すると、お庭やベランダ、屋上、グラウンドなどに人工芝を敷く仕事です。

簡単に聞こえますが、実は「人工芝を敷く」工程は以下の通りたくさんあります。

1.除草作業、除去、撤去

2.下地材の搬入

3.転圧作業

4.下地調整

5.防草シート敷

6.人工芝敷

7.場合によっては珪砂を充填

8.引渡し前に丁寧に掃除して完了!

それぞれ、具体的にどのような仕事なのかを見ていきましょう。

1:除草作業、除去、撤去

人工芝施工を検討する方の多くが「雑草対策」を理由としています。

雑草のせいで天然芝が育たないから、という理由もありますが、春から夏にかけての雑草の勢いは相当強く、ちょっと目を離したすきにお庭がボーボーになっていることも。

草がある状態での人工芝施工はできませんから、草刈り、草むしりから作業は始まります。

非常に根気のいる仕事ですし、施工後にドッグランやお子様の遊び場となる場合には安全を考慮して除草剤を使わないため、手作業での除草はとても大変です。

特に、天然芝のお庭を人工芝に施工する場合は、絡んだ根を土ごと削るように除去していくので重いスコップを持っての作業になります。

面積によっては草刈り機やユンボで掘削することもあります。

2:下地材の搬入

人工芝施工で最も重要なのは人工芝を敷く下地です。

除草が終わった地面に、道路でも使用する砕石路盤材を入れていきます。

人工芝を敷く地面は水はけ良くしなければ、後々凸凹ができて水たまりができ、見た目が悪いだけでなく、カビが生える原因にもなってしまいます。

路盤材を使用することで下地が強固になり、安定した地面が作られます。

ですがこの路盤材、かなり重いんです。

道路を作る場合なら機械を使えますが、機械を入れられるお庭はほとんどありません。

ですから、一輪車や手箕(テミ)を使って人力で運ばないといけません。

3:転圧作業

路盤材を搬入したら転圧機で転圧していきます。

使うのは大体60k~70kクラスの転圧プレートです。

いかにも土木作業といった感じの騒音と振動の中での作業になりますが、ただ転圧するだけではなく、できるだけ平らに均すように固めていきます。

次の作業で細かい修正はできますが、可能な限り平らに、そして微妙に傾斜をつける必要があります。

なぜ傾斜が必要なのか、それは、雨などの水を流して水はけを良くするためです!

ですが、見ただけで傾斜が付いているな、とわかってしまってはいけません。

わからないくらい微妙に、それでもって、お庭を眺めた時に水平になるように気を使って作業しなければなりません。

4:下地調整

路盤材を入れて転圧した下地に、山砂を入れて微調整を施します。

路盤材と同様に、一輪車や手箕(テミ)を使って砂を運ぶのでかなり重労働です。

そして平らに仕上げるきめ細やかさも必要になってきます。

人工芝施工職人には重労働をこなす力と、几帳面さが必要なのです。

5:防草シート敷

ここまでは土木系の作業が多かったですが、ここからはハサミやカッターを使った作業になります。

防草シートとは、その名の通り雑草が生えてこないようにするシートのことで、地面に当たる日光を遮ることで種の発芽を抑制します。

人工芝の継ぎ目はどうしても雑草が生えやすくなります。

それを防ぐためにもぴっちりと敷いていきますが、ロール状で薄い防草シートは風にあおられやすく、強風の日は作業が大変になります。

6:人工芝敷

いよいよ人工芝を敷いていきます。職人の技術力が最も発揮される場面でもあります。

簡単なように見えて、非常に繊細な作業です。

丁寧にカット

人工芝を必要な長さにカットしていきますが、ロール状に丸まっているので癖がついています。

それを考慮して必要な分を切り出し、より綺麗にするために耳(人工芝の余分な基布)をカットします。

こうすることで継ぎ目が目立たなくなります。

そして、エクステリアや植木、雨水桝なども避けるようにくり抜いたりカットしたりするわけですが、おおざっぱにカットすると隙間から雑草が生えてきてしまいます。

ギリギリのラインにカットするのはやはり技術力が必要になります。

人工芝の基布はゴム素材ですので、冬季は固く、かなり力を入れないと切れません。

継ぎ目は目立たないように接合

人工芝の継ぎ目を失敗するといかにも敷物感が出てしまいますし、隙間から雑草も生えてきてしまいます。

それを防ぐためにも継ぎ目の処理は最も慎重に行います。

専用の接合シートの上に接着剤を塗り、人工芝を繋ぎ合わせますが、人工芝は想像より重量感がありますし、季節や気温でコンディションも変わります。

経験と知識をフル活用しなくてはいけません。

U字ピンで固定

仮敷きが完了したらいよいよU字ピンで固定していきます。

たわまないように、よれないように、慎重にピンを打って完了です。

7:場合によっては珪砂を充填

一般のご家庭ではあまりありませんが、人工芝へのダメージを減らすために珪砂を充填することがあります。

サッカーグラウンドならゴムチップの場合もあります。

砂ですので、これまでと同じように一輪車や手箕(テミ)を使っての運搬になりますので力仕事です。

8.引渡し前に丁寧に掃除して完了!

人工芝敷きが完了してもそのままではお客様に引き渡しません!

作業で出たゴミや芝の抜け毛を綺麗に掃除して、完璧な状態で渡します。

施工が完了して、生まれ変わったお庭を見た時の施主様の笑顔はいつでも嬉しいものです。

作業内容は現場や会社によって変わることも

今回ご紹介した人工芝施工の手順はあくまで一例で、作業現場によって内容や手順は当然変わってきます。

例えば、保育園で遊具として山を作る場合や、ベランダ・屋上などのコンクリートへの施工、広いグラウンドへの施工、ゴルフ用人工芝の施工……実に様々な現場があり、それぞれ必要な技術も違うので経験が必要になってきます。

また、人工芝専門でなく、エクステリアや外構工事全てを請け負う会社や、植木など造園の知識が必要な会社もあります。

それぞれ柔軟に対応する力も必要なのです。

人工芝施工職人の1日の流れ

もっと具体的に人工芝施工職人の仕事内容を知ってもらうために、1日の主な流れを一例ではありますが、ご紹介します。

6:00 倉庫に集合

人工芝や路盤材といった材料や道具は倉庫にあるので、倉庫集合になります。

移動時間も加味した集合時間なので、現場によってはもっと遅い時間に集合もあります。

また、作業開始の時間は会社によって異なるので集合時間も違います。

当日の施工段取りを確認して出発します。

移動時間に段取りすることもあります。

8:00 現場に到着、施工開始

施工開始5~10分前には現場に到着し、施工の準備をします。

一般家庭のお庭の施工なら施主さんに失礼のないよう、挨拶はしっかり行います。

人工芝施工職人といっても客商売です。

作業中の態度も結構見られているので、職人として手先の技術も必要ですが、社会人として失礼のないように気を付けます。

春~夏の作業はほとんどが炎天下なので、こまめに水分補給と、常に安全作業を心がけます。

12:00 お昼休憩

午後に備えてしっかり食べ、しっかり休みます。

14:00 竣工

現場にもよりますが、1日で完了する現場もあれば、2~3日かかることもあります。

工期は決まっているので、遅れが出ると次の現場に響きます。

丁寧かつ迅速に施工しますが、天候に左右されることもあるので、天気は常に気にします。

16:00 倉庫帰社

道具もあるので、倉庫に帰社します。

次の現場の準備をしておきます。

17:00 解散

1日お疲れ様でした!

もちろん現場状況によって残業もあります。

1日中外での作業になるので、夏は暑く、冬は寒さとの闘いです。

体力も使うので、休めるときはしっかり休むのが大切です。

給与相場は?

気になる給与相場ですが、人工芝施工職人は月給230,000~280,000円が相場です。

賞与があれば年収320万円~400万といったところでしょうか。

昇給があればもっと稼げますね。

肉体労働なので正社員だけでなくアルバイトを募集しているところもあります。

そうした場合は日給12,000~15,000円くらいです。

他の職種の20~30代の年収に比べて高めの相場です。

若くて体力があるうちにがっつり働きたい、という方にはおすすめな職種の一つだと思います。

また、人工芝の経験を積んで、将来独立することだって夢ではありません。

持っていると役に立つ資格

大抵の人工芝会社は人材を育てるつもりでいるので、最初は資格が無くても大丈夫です。

ただ移動が必要な仕事なので、普通免許(できればマニュアル)があると良いです。

他は整地に必要な建設機械、例えばパワーショベルやブルドーザーの免許や、移動式小型クレーンの免許、玉掛け作業、ショベルローダー、刈払機取扱などがあると尚良いです。

もし転職・就職を考えているなら、資格よりも誠実さやコミュニケーション能力を重視されるはずです。

職人とはいえ客商売ですので、お客様と円滑なコミュニケーションが取れるか、好印象を与えられる爽やかさがあるか、またチームでの作業になるので、仲間内でのスムーズな意思疎通も求められます。

そして、やはり野外での肉体労働なので、体を動かすのが好きな人のほうが向いています。

人工芝施工はちょっとしたミスが大きな失敗につながる事もあるので、几帳面で手先が器用な方も向いています。

やりがいはお客様の笑顔を直接見られること!

ここまで人工芝施工職人の仕事内容、給与相場を解説してきましたが、どうでしたでしょうか?

給与面はいいけど、かなりキツそうな仕事だな、というのが正直な感想ではないでしょうか。

まったくもってその通り、人工芝施工職人は体力的にキツイ仕事です。

ですが、荒れた庭を一から作り直し、きれいな芝生に生まれ変わらせるのはとってもやりがいがありますし、何より施主さんの笑顔を直接見られるのは嬉しいものです。

完成した瞬間にお子様が寝転んでくれたり、ペットの犬が走りまわってくれるのを見ると、次も頑張ろうって思えます。

人工芝・お庭に興味のある方、体を動かす仕事がしたい方、若いうちに稼ぎたい方、直接お客様の笑顔を見たい方におすすめの仕事と言えます!

wiseverde-admin

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