「人工芝を購入しようと思ったら色々な種類・メーカーがあって困った!」「人工芝のフカフカは何を基準に判断したらいいの?」など、こんなお悩みを持つ方に向けて、今回は高密度人工芝を販売しているメーカーを比較してみました。
基準となる指標についてもご紹介していきますので、購入を検討中の方、お悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
人工芝の密度の定義は、各人工芝メーカーによって異なっています。
具体的には次の2定義のどちらかです。
人工芝はゴムでできた不燃性のマットに、芝葉の糸を束状に縫い付けて作られています。
この縫い目の数が「1m×1mの中に何個あるのか」というのを芝密度と定義するメーカーがあります。
別名「ステッチ数」とも言います。
数が多ければ多いほど「高密度」であると言えます。
数の目安は、安い人工芝なら約6,000針/㎡、この倍の数なら高密度に当たります。
ステッチ数が多いほど密度が高いのですが、さらに1ステッチに縫い付けられている芝葉の本数も考慮して芝密度を求める方法もあります。
こちらも数が多ければ多いほど高密度ということになります。
芝密度が6000~25000/㎡の場合は「縫い目の数を密度と定義する場合」、それ以上の数は「縫い目の数×芝葉の本数を密度と定義する場合」と考えましょう。
人工芝が高密度だと芝葉一本一本の負荷が軽減できるので、摩耗に対する耐久性が増します。
また、毛足が詰まって芝葉が支えあうため、へたりにくく、起立性が高くなります。
耐久性を高めて長持ちする人工芝を購入したいなら、高密度の物がオススメです。
さらに、低密度の人工芝と比べるとクッション性が高く、ふわふわ感があります。
転んでもクッション性が高く怪我をしにくいため、お子様のいるご家庭や、足腰の負担軽減のためにドッグランとして使用するのも良いでしょう。
高密度の人工芝は耐久性が高い分、高価になります。
1mくらいならそんなに変わりませんが、お庭の広さの10m単位になってくると料金が大きく変わってくるので、リーズナブルな人工芝をお探しの方にはあまり向きません。
また、芝葉の密度が高すぎて絨毯のような見た目になってしまうことがあります。
人工物のような見た目になってしまうので、リアルな芝生には見えづらいです。
何事も程よくがちょうどいいのかもしれませんね。
芝密度を公開している人工芝メーカーは、実はあまり多くはありません。
今回は芝密度を公開している人工芝を対象に一覧にしました。
1 | ワイズターフU33 | 21,000針/㎡ |
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2 | ふわふわターフ | 18,900針/㎡ |
3 | モダンデコ | 約470,000本/㎡(ステッチ数 約14,700本/㎡) |
4 | タンスのゲン | 430,000本/㎡ |
5 | 山善 | 約399,000本/㎡ |
ワイズヴェルデの人工芝の中で最も密度が高い人工芝がワイズターフU33です。
1m×1mの中に21,000針の縫い目があるので超高密度。
踏んでも起き上がるコアの芯が入った断面U字型は国内流通リアル人工芝でも一番ヒットした構造モデルです。
芝密度を上げるためには芝葉一本の太さを細くする方法がありますが、それでは密度は上がっても耐久性が下がってしまうという問題も。。。
そのため断面をVに似たU字にして、極力太くするために最大限の密度21000を縫い込むことで耐久性をグレードアップさせているのです。
何といっても見た目のリアルさは優れており、天然芝に最もリアルさで近づけた商品ですよ!
ふわふわターフのエクセレントタイプ人工芝は、1m×1mの中に18,900針針の縫い目がある高密度の人工芝。
パイルが細く、断面がC型になっているのでチクチクせず、ふわふわの手触りを楽しむことができます。
緑のパイルの間にカールした茶色いパイルを入れることで天然芝のようにどこにでも馴染む自然な見た目を再現しています。
パイルの素材はポリエチレンで、UV加工で色褪せ対策もぱっちり。
難燃性、抗菌機能、静電気抑制機能もついているので、安全に使えます。
パイルに静電気を防ぐ性質をもたせた「導電性パイル」を織り込んであるので、冬の静電気がひどい季節にも安心して使うことができます。
芝葉目付数約470,000本/㎡、ステッチ数約14,700本/㎡、芝の植毛数32本(ひと縫い)と細かい情報が開示されているモダンデコの人工芝。
超高密度タイプはプロトタイプ製品の2倍の芝密度です。
芝葉は35mmと長めで、裸足にも最適な肌触り。
葉が抜けにくい「PP生地+メッシュ+ラテックス層」の3層構造で芝葉を固定しているので、「高密度+抜けにくい」高耐久を持ちます。
見た目のぎらつきを抑えた「つや消し加工」で、不自然な光の反射をさせず、天然芝の美しい質感を再現しています。
芝密度430,000本/㎡のタンスのゲン「超リアル極細人工芝」。
従来品は芝幅約0.8mmですが、こちらの商品は約0.5mmと極細のため、よりリアルな見た目をしています。
艶消し加工をしているので、ギラギラと変に反射することもありません。
芝目間隔を縦7mm、横10mmにし、芝の植毛数を32本と高密度にすることで、フサフサで自然な見た目に仕上がっています。
芝葉も35mmと長め。
山善の人工芝は毛足が35mmで、芝密度約399,000本/㎡と高密度の人工芝です。
「基布は2枚のPP記事+裏面はSBRラテックス」の3層構造で芝が抜けにくいため、密度と抜けにくさから高耐久です。
さらに柔らかいオリジナル基布を採用することで全体の重量を抑えて、施工しやすい人工芝を実現しています。
耐候試験で最高の5級を取得しているため、紫外線による退色・変色にも強いです。
人工芝選びでは密度を客観的に確認することも必要です。
人工芝の密度は耐久性や手触りに関わってきます。
高密度の物ほどフカフカで手触りが良いのですが、その際注意したいのが芝葉の太さです。
密度を高くするために芝葉を細くすることがあるのですが、あまりにも細いと高密度であっても耐久性が下がることがあります。
最終的にはサンプルを取り寄せて、実物に触れて確かめると良いでしょう。