抜いても抜いてもしつこく生えてくる庭の雑草ですが、種類によって有効な駆除の方法が違うことはご存じですか?
今回は庭に良く生える雑草の種類と、それぞれの駆除方法をご紹介します。
もし、雑草に悩んでいるのであれば参考にしてみてください。
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エノコログサはイネ科の植物で、「ねこじゃらし」と呼ばれている穂が特徴的な雑草です。
「ねこじゃらし」というだけあって見た目は可愛らしいですが、直射日光や・乾燥に強く、過酷な環境にも耐えられる生命力を持っています。
ふわふわしたしっぽのような穂は種になっており、大量の種をまいてどんどん増えていきます。
種が小さいのでコンクリートの隙間などちょっとした場所でも生えくる厄介者。
しかし根は浅いので抜くことは容易です。
種が落ちる前に見つけ次第抜くことがおすすめです。
種は5~9月と広い時期に付けるので、一網打尽にするなら除草剤が有効的です。
オオバコは一年中緑の葉をつけている多年草です。
踏みつけに強く、他の雑草が生えないような砂利の上でも生えてきます。
背は低く、葉は地面に這うようにして生えており、花をつける茎だけが上に向かって伸びます。
子どもの頃にオオバコ相撲をして遊んだ方もいるのではないでしょうか。
雨に濡れると種は粘液を出して靴やタイヤにくっついて範囲を広げるので、雨の日は踏まないように気をつけましょう。
根っこは太く抜きづらいですが、地下茎からも増えるので、草ぬきニッパーや根引きハサミを使って確実に抜き取る必要があります。
地面を水で濡らして柔らかくした後にスコップで掘る方法もおすすめ。
除草剤を使う場合は根まで枯らすものを使用します。
カタバミはクローバーによく似た多年草の雑草です。
ハート状の葉っぱで黄色くて小さな花をつけるので可愛らしいのですが、繁殖力が強く、地中に根っこを広げるので雑草としては厄介者です。
種は熟すとパチパチと弾けるので、この時期に草むしりをする場合は目に当たらないよう気を付けましょう。
種だけでなく根からも分裂・繁殖するので、根から駆除する必要があります。
手っ取り早いのは根まで枯らす除草剤を使うことです。
手で抜く場合には、根っこが残らないようにシャベルで土ごとすくって捨てましょう。
カタバミは4~10月に花をつけ、咲き終わると種を付けます。
種を撒き終わる前に、なるべく早い時期に駆除することがおすすめです。
クローバーはいろいろな場所に生えているので、見た目はすぐにわかる方が多いのではないでしょうか。
白い花をつけるのがシロツメクサで、ピンクの花をつけるのがアカツメクサです。
四葉のクローバーを見つけたり花冠を作ったりと楽しい植物ですが、庭に生えると繁殖力が強く厄介な雑草です。
多年草なので冬に枯れたと思っても根が残っている限り春にはまた繁殖してしまいます。
カタバミと同じく、根まで枯らす除草剤がオススメ。
手で抜く場合も、根っこを残さないようにスコップで土ごとすくいます。
雑草としては厄介ですが、クローバーをグランドカバーとして育てるのも一つの手です。
スギナはシダ植物の一種です。
細い葉っぱの部分は栄養茎をと呼ばれるもので、春先に出る「ツクシ」はスギナの胞子茎です。
全く違う植物に見えますが、実は同じ植物なのです。
地下茎で増えるので根っこを駆逐しないと延々と増えてしまい、毎日草むしりをしないと追いつきません。
さらに、スギナは茎がもろく途中で折れてしまうので手作業での除草は向いていません。
スギナ専用の除草剤を使うのが良いでしょう。
スズメノカタビラはイネ科の単子葉植物です。
生息域が広く、なんと南極大陸にまで生えているそう。
それだけ生命力が強い植物ということですが、どちらかというと湿った場所を好む性質です。
抜きやすい雑草ですが、細かい根が生えているため抜いた時に大量の土が一緒に取れます。
地面がボコボコになったり、耕したような状態になったりするので新しい雑草が生えやすい環境になってしまいます。
秋に生えだして越冬するので、あまり大きくならないうちに抜いてしまいましょう。
ドクダミは湿ったところに群生する多年草の植物で、お茶や漢方としても使われています。
独特の臭いがするので苦手な人もいるかもしれません。
花は白く清楚で可愛らしいのですが、庭を埋め尽くす勢いで繁殖するので困りものです。
地下茎を横に伸ばして繁殖するので、除草の際は根っこから引き抜きます。
小さいうちなら根から丸ごと引き抜くことができるのですが、大きくなった後や群生してしまった後では難しいので除草剤を使うのが効果的。
花が咲くのは5~7月で、この時期は繁殖力が強いので、花が咲く前のタイミングに駆除するのがオススメです。
除草剤を撒いても、根っこから引き抜いても、どこからか種が飛んできて育つのが雑草です。
そこでおすすめなのが防草シートです。
防草シートは日光が地面に当たるのを遮るシートです。
植物は日光に当たらなければ成長することができません。
どこからか飛んできた種も光に当たらなければ発芽することはないので、綺麗に除草した後は防草シートを敷くのが良いでしょう。
防草シートを敷いただけでは見た目が良くないので、せっかくなら人工芝を敷いてみませんか?
防草機能はそのまま、きれいな芝を楽しむことができます。
天然芝と違って雑草の処理も必要ないので、手間暇かけずに芝生のある庭にできてしまいます。
雑草駆除のために防草シートを敷くなら、人工芝も視野に入れることをおすすめします。