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人工芝の凸凹(デコボコ)を直す方法をプロが解説

せっかく敷いた人工芝も、完成後に凸凹(デコボコ)していたら見た目が悪くなってしまいます。

しかし、DIYではうまく敷けずに凸凹してしまうことはよくあることです。

また、DIYだけでなく、悪質な人工芝施工会社の施工においても、人工芝の凹凸は起きてしまう可能性があります。

今回は、そんな人工芝が凸凹になってしまった場合の、プロの修繕方法をご紹介します。

人工芝の凸凹(デコボコ)の原因

 

人工芝が凸凹してしまう原因はいくつかあります。

まずはどんなことで凸凹になってしまうのか、その原因を見ていきましょう。

原因1.地面に雑草や小石がある

人工芝は平らな地面に敷かなくてはいけません。

下に雑草や小石がある状態で敷いてしまっては、そのまま凸凹の状態の芝生が完成してしまいます。

また、人工芝の下にある雑草はどんどん成長していくので、最初は見栄えが良くても、段々とデコボコが広がってしまいます。

人工芝の敷設を行う前には、必ず除草作業、小石を取り除く作業を丁寧に行いましょう。

原因2.平らに均されていない

除草や小石を完璧に取り除いたとしても、地面を平らに均していなければ、当然、凹んでいたり、盛り上がっていたりする場所が出てきます。

そのため、人工芝を敷く前には、トンボなどを使って、地面を平らに均していくのが一般的です。

また、プロの場合、それに加えて山砂を使った調整も行います。

地面を平らにしつつ、微妙な傾斜をつけて、水たまりが出来ないような水の流れを作っているので、凸凹にならないのです。

山砂を追加するのは、DIYの場合でもおすすめなので、ぜひやってみましょう。

原因3.転圧出来ていない

転圧とは、転圧機などを使って地面を叩いて固く引き締める作業のことです。

プロは転圧プレートなどの重機を使っていますが、DIYではトンボの柄の部分やレンガ、コテなどを使って地面を叩いていけば転圧が出来ます。

転圧作業をしっかりやっておけば、時間経過で地面が凹んでいくことを防ぐことができますが、逆にこの作業が甘いとどんどん地面が下がっていってしまいます。

初めは平らに見えても、雨や人間の重みで段々と凹みが出来てしまうので、転圧はしっかり行いましょう。

4.防草シートに隙間がある

防草シートは、地面に日光が当たらないようにして、雑草の成長や種の発芽を抑制するものです。

そのため、防草シートに隙間が出来てしまうと、そこから雑草が生えてきてしまうのです。

成長した雑草が人工芝を押し上げて盛り上がりが出来て、見た目が悪くなります。

見た目だけでなく、地面が盛り上がってしまっているので、足を引っかけて転ぶ危険もありますし、虫の発生源にもなりえます。

そうならないためにも、防草シート同士は5cm程度重なるように施工しましょう。

原因5.人工芝の適切な処理ができていない

人工芝のジョイント部分が盛り上がっていて目立つ場合、人工芝の適切な処理が出来ていない可能性があります。

例えば人工芝の耳切りができていない、などです。

耳切りとは人工芝の端、芝目が付いていない場所を切り取ることです。

耳切りをしていないと、表面を合わせようとした時に基布が重なって盛り上がってしまいます。

そうならなないためにも、ジョイントの基布の間隔を2mmぐらい空けるのが適切です。

意識してやってみましょう。

一部分だけ人工芝が凸凹している場合の修繕方法

一部分だけ人工芝が凸凹している場合、その箇所だけ切り取って下地を修正しましょう。

まずは、該当箇所をカッターで切り抜き、人工芝を剥がします。

同じ要領で防草シートを剥がしたら、露出した地面を平らに削り、逆に凹みに対しては砂で埋めていきます。

平らになるよう叩いて転圧出来たら、防草シートと人工芝を元に戻して、U字ピンで固定します。

※修繕箇所は、他の場所よりも日光が入り込みやすいので、雑草が生えてきたらこまめに抜くなど、手入れをしてあげましょう。

全体的に凸凹している場合は敷き直しが必要!

全体的に凸凹している場合は、残念ながら人工芝を一度剥がして敷き直しが必要です。

敷き直しは、以下の手順で行います。

1:人工芝を剥がす
2:除草・小石取り除き
3:下地処理
4:防草シート敷き
5:人工芝敷き

人工芝の詳しい敷き方は以下でご紹介しているので、参考にしてください。

プロが行う整地作業のやり方

人工芝の凹凸を防ぐためには、何より整地作業が重要です。

プロとDIYでは整地作業において、使うものが違います。

DIYはプロが使うもの・作業をできるだけ簡略化して、誰でも施工できるように紹介しているので、仕上がりはプロの方が当然綺麗になってきます。

整地作業の各工程で、プロが一体何を使い作業を行なっているのか、を詳しく見ていきましょう。

除草作業

除草はプロでも手作業で行うことが多いのが実情です

除草剤を使用できる場合は使用していますが、ご家庭に花壇や樹木があったり、施工後にドックラン・子供の遊び場として利用したりする場合、薬剤は避けています。

草刈り機やユンボで掘削することもありますが、庭の大きさによってはスコップを使用して手作業で除草・芝はがしをしていきます。

特に天然芝を敷いていたお庭では、根が残らないように地面を削っていきます。

路盤材を搬入

DIYでは山砂だけ使用することが多いですが、それでは雨で流れてしまうこともあります。

そこでプロは路盤材を使用していきます。

道路と同じ「砕石路盤」をベースにしていくので、安定感が増すのです。

庭までは一輪車やてみを使用して、人力で路盤材を運んでいきます。

日頃から鍛えているプロだからこそ出来る作業と言えるでしょう。

転圧作業

路盤材を搬入し、レベルの位置が見えてきたら転圧機を使って転圧します。

重機を使用しているので、このプレートコンパクターをDIYで使用するというのは少しハードルが高いと言えるでしょう。

レンタル・購入できる場所も限られているので、そう言った意味でも使いにくい重機です。

ですが、プロは使用します。

山砂だけでなく路盤材を入れて、転圧機でしっかり転圧することで人工芝の景観、寿命を格段に上げているのです。

砂で調整

転圧機を使っても、完璧な水平はできません。

そこで山砂を使って調整をしていきます。

山砂は山地によっては扱えないので、再生砂や川砂で調整することもあります。

山砂を撒いて、転圧機で軽く叩き、最後にトンボで調整したら完成です。

水はけのために微妙に傾斜をつけることも忘れずに行います。

人工芝施工で凸凹にならないために、下地整地は最重要!やり直しは信頼できる施工会社へ

人工芝の凸凹(デコボコ)を直す方法を、プロ視点で解説してきました。

正直な話、DIYで完璧に凸凹を直すのは難しいのが実情です。

初めからDIYで行った場合、それ以上に上手に敷くためには経験や知識、機械などが必要になってきます。

見た目を美しく、長持ちさせたいなら人工芝施工業者に依頼するほうが手っ取り早く確実です。

また、悪質な業者に当たって凸凹な仕上がりにされてしまうということもあります。

必ず、施工経験豊富な、信頼できる施工会社に依頼するようにしましょう。

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