今回は、人工芝DIYでよく起こりがちな失敗例を5つ挙げて、その原因と対策方法について解説します。
人工芝DIYを考えている方は、事前によく確認をして失敗をしないように施工してください。
人工芝DIYでよくある代表的な失敗例を5つ紹介します。
人工芝を設置する前には、下地のデコボコを平らにならす整地作業が必須。
下地がデコボコのまま人工芝を設置してしまうと、下地と同じように波を打った状態になってしまいます。
また、見た目は平らになっていても下地処理が不十分なまま人工芝を設置すると、下地のやや凹んだところはより凹んでしまい最終的にデコボコになってしまうことがあります。
人工芝を設置した後に、つなぎ目のジョイント部分から雑草が生えてくることがあります。
これも下地処理の際の雑草の除去が不十分だったことが原因です。
雑草は地面の上に生えている葉や茎だけ取り除いても、土中の根が生きていればまた生えてきますので、根まできれいに抜いてやる必要があります。
また、強い雑草の場合は、つなぎ目ではないところに生えてきて人工芝を持ち上げてしまうようなことも起こります。
人工芝を設置したのに、つなぎ目が目立ってしまって不自然さを感じることもよくある失敗例の1つ。
これは、人工芝の「芝目」と呼ばれる芝葉の向きを考えずに設置してしまったことが原因です。
また、つなぎ目部分が盛り上がって不自然になることがありますが、これは人工芝のつなぎ目がくっつきすぎて葉の部分がぶつかり合って山のようになってしまうことが原因です。
人工芝を設置してしばらくするとカビが生えてしまったりして、余計にひどい景観になってしまったというケースもたまに聞きます。
これは多くの場合、人工芝が湿ったままの状態が続いたことにより、カビが生えることが原因とですが、根本的には水はけが悪いことにも起因する場合も多いです。
人工芝の水はけが悪い原因にはいくつか考えられますが、下地処理が不十分だったことや、人工芝の透水穴がなかったり小さかったりすることによります。
人工芝を設置したものの、どうしてもビニールの作り物っぽくてリアル感がないということもよく起こります。
人工芝には多種多様の商品がありますので、ネットなどでコスト最優先で安いものを購入するとリアル感が乏しいということになってしまう傾向があるようです。
また、庭など屋外に設置した場合は、どうしても人工芝が野ざらしになり太陽光に含まれる紫外線で色あせしてしまうこともあります。
上でご紹介したような失敗をしないための対策方法についてご紹介します。
人工芝設置後のデコボコを避けるためには、整地作業をきちんとすることが必要です。
整地作業は地面が均一になるように固めながら平らにならすことですが、業者に依頼すると「転圧機」という機械を使って作業をします。
DIYで機械を持っていない場合はかかとで踏み固めても良いのですが、転圧機をレンタルで借りるという方法もあります。
下地が保水性の高い土だったり粘土質の土の場合は、下地材を追加して土壌を改善し、さらに平らにならして転圧をすることも必要です。
雑草の除去は、前述の整地作業の前に行います。
手で抜くのは非効率ですから、ジョレンやスコップを使って土を掘り返して、雑草の根まで確実に除去しましょう。
その後「防草シート」を貼ることを強くおすすめします。
防草シートとは、雑草の成長に必要な太陽光を遮断して光合成を妨げ、最終的に枯らしていくというものです。
防草シートは、撚れないようにきっちりと敷いてUピンなどで固定しましょう。
人工芝を何枚か並べて設置する際は、人工芝の「芝目」を合わせるように注意しましょう。
人工芝の芝葉は全体的に少し斜めに傾いているので、傾きの方向が同じになるように並べる必要があります。
芝目が合っていないと、せっかくリアルな人工芝を購入してもつなぎ目に不自然さが出てきて見た目に違和感が出ます。
ホームセンターやネットで販売されている安い人工芝には、透水穴が空いていないものがあるので、購入前にちゃんと確認しましょう。
必ず裏面に透水穴の空いている人工芝を選び、しっかり水はけ対策をしましょう。
水はけ対策をしておけば蒸れてしまうことはないので、カビが生えたり虫が湧くということもなくなります。
人工芝の設置はそれなりに費用がかかるものなので、購入前に現物をきちんと確認するようにしましょう。
いわゆる「リアル人工芝」というものが販売されており、見た目ではほぼ天然の芝生との見分けがつかないほどのものもあります。
また、人工芝の中には紫外線対策が施されている商品もありますので、紫外線による色あせを防ぐこともできます。
人工芝をDIYで設置しようと考えている方のために、人工芝DIYでよく起こりがちな失敗例と原因・対策について説明しましたが、主な失敗例は下地処理の不十分さに起因しています。
もちろん簡単な下地処理はDIYでも可能ですが、あまり下地の地面が荒れている場合などは下地づくりだけでもかなり重労働になりますので、専門業者に相談してみることをおすすめします。