2022年に入ってから震度4を超える地震が毎月のように起こっています。
東北だけでなく、関東、関西でもありました。
日本にいる限り避けられない災害が地震ですから、日頃から備えはしっかりしておきたいものです。
日用品の災害グッズはテレビなどメディアでよく取り上げられますが、お庭に関しての備えについては取り上げられることはあまり無いのが現状。
今回は万が一に備えて、地震が起きたら人工芝はどうなってしまうのか、地震に備えて何をしておくべきかをご紹介します。
地震が起こった際にチェックしたいこともご紹介するので、ぜひ一読しておいてください。
人工芝は意外と丈夫に作られています。
製品や使い方次第ではありますが、平均耐用年数が7~8年と長持ちするもの~10年以上持つものも。
人工芝の上で子供が走り回って遊んだり、ドッグランに使用したりしても平気なほどです。
丈夫な秘訣は芝部分(パイル)にあり、芝1本1本の形がCやUなど特殊な形をしているためクッション性が高く、へたりにくいのです。
基布部分にもゴムが使われているので簡単に破けたりもしません。
上記は普通に使った場合の丈夫さですが、地震の場合はどうでしょうか。
人工芝はポリプロピレンとゴムで作られた基布と呼ばれる布状のマットに、芝となるポリエチレンを植え付けた作りになっています。
つまり庭に施工した場合、絨毯のように敷いていることになります。
強い地震が起きて地面が割れてしまうほどの被害が出た場合は、ピンを打った部分が裂ける可能性はありますが、それほど強くない地震であれば、布に衝撃を加えてもなんともないように、人工芝自体が裂けたり破れたりはしません。
地震で人工芝が破れたりすることはありませんが、注意すべきは地面の状態です。
地震が起こるということは地盤に何らかの影響が出ます。
表面の人工芝に異常が見えなくても、隠れた地面が陥没したりひび割れてしまっている可能性があります。
必ずチェックしましょう。
目で見るだけでなく、実際に歩き回ったり踏みしめたりして確認することが大切です。
地面が陥没したり、ひび割れたまま人工芝の使用を続けるのはあまりよくありません。
凹みに気づかないで躓いて怪我をする恐れがあります。
また、へこみやひび割れ部分に水が溜まるようになってしまうと、その部分の人工芝がカビやすくなるため衛生的に問題もありますし、劣化スピードが速まります。
さらに、凸凹した地面では日光が地面に当たる可能性が高くなるので、雑草が芝を押し上げて生えてくることがあります。
本来の人工芝の機能が著しく落ちるため、補修を検討したほうが良いでしょう。
人工芝以外にもお庭には、構造物がありますが、地震が起きた時に人工芝以外に確認したい部分としてはブロック塀が挙げられます。
2018年大阪北部地震の際、倒れてきたブロック塀に子供が挟まれて亡くなるという、痛ましい事故が起こっています。
ブロック塀にひびは入っていないか、傾いていないか確認しましょう。
この事故からブロック塀からアルミフェンスにリフォームするお宅も増えているので、この際見直すのも良いかもしれません。
人工芝の施工はなかなかの重労働ですし、施工費用も掛かります。
「せっかくきれいにしたお庭が地震でのせいで台無し……」なんて事は、避けたいですが、地震は予測できるものではありませんし、地面に施工をするものに対して確実な対策を取る事は難しいです。
そこでおすすめしたいのが、施工の際に「地震保証サポート」がある業者を選ぶことです。
ちょっとしたスペースに人工芝を敷くならDIYでも構いませんが、お庭全体に敷くなら業者に依頼した方がきれいに施工できますし、地盤をしっかり固めるので地震に多少強くなります。
また、サポート付きなら気兼ねなく修理を依頼できます。
もし、これから施工を考えているなら、地震に対して保証が効くのか業者に確認しておきましょう。
\人工芝施工のプロ業者/
大きな災害で家に被害があった時頼れるのは保険です。
火災保険はほとんどの方が加入していると思いますが、地震の被害は火災保険に含まれません。
追加で地震保険に加入しなければなりません。
また、保険の内容によってはエクステリアが保険対応外になることもあります。
地震保険に加入しているのか、保証はどこまでなのか、もしものために確認しておきましょう。
地震が起きた際に人工芝がどうなるのかの影響を解説してきました。
もし地震が起こったら、人工芝に関して以下のことを確認しましょう。
・固定ピンが外れていないか、周辺が破れていないか
・人工芝がめくれたり、剥がれたりしていないか
・人工芝の下の地面が凹んだりひび割れていないか
また、地震に備えて以下のことを確認しておきましょう。
・ブロック塀が老朽化、ひび割れなどしていないか
・依頼した(する)施工会社は地震保証があるか
・エクステリアは地震保険の対象になっているか
災害はいつ起こるかわかりません。
日頃からもしもに備えて準備しておくことが大切です。
備蓄品や非常用持ち出しバッグの用意、家族との安否確認の方法や非常時の集合場所など、きちんと確認しておきましょう。
また、小さな地震でも、目に見えない地面には被害があるかもしれません。
人工芝の下の地面が凹んでいないか確認してみてください。