雨が続いたり、ムシムシしてきたりすると気になるのがカビです。
人工芝は、普通に使っていればかびることはありませんが、使い方次第ではかびてしまうこともあります。
今回は人工芝にカビが生えてしまう原因と予防策、除去方法を解説していきます。
人工芝にカビを生やしたくない方、人工芝にカビが生えてしまった方は参考にしてみてください。
人工芝にカビが生えてしまう原因は、以下の4つです。
水はけの悪い場所に人工芝を敷き水たまりができてしまうと、人工芝が濡れている状態が続いてしまい、カビの原因になります。
水はけが悪いかどうかは、雨が降った後に1時間以上水たまりができているかどうかでわかります。
雨の代わりにホースで水を撒いて調べることも可能です。
地面が凸凹していると水たまりができやすくなります。
水たまりは人工芝が濡れた状態のままになってしまうので、ジメジメが続いて人工芝がカビてしまうのです。
また、石や雑草で凸凹している場所に人工芝を敷くのも避けましょう。
人工芝を敷いた後も凸凹して、人工芝自体が水たまりを作ってしまう可能性があるからです。
日光が当たらないところや風通しが悪いところはどんな場所でもカビやすいのは人工芝も同じです。
日当たりが悪い場所でも1年中生き生きとした芝を楽しめるのが人工芝のメリットですが、日当たりの悪い場所に人工芝を敷くとカビが生えやすいという点がネックになります。
洗濯物が乾きにくい、地面が乾きにくいなどの問題が生じている土地に人工芝を敷く方は注意しましょう。
ナイロンの人工芝は肌触りが柔らかく、安価で手に入りやすいのが魅力です。
しかし、吸水性が高いため、人工芝の素材の中でもカビやすいのが特徴です。
もしも、水はけも良く平らな地面で、日当たりも風通しも良い場所に敷いたのにかびてしまった場合は、ナイロンの人工芝を使っているのが原因かもしれません。
人工芝にカビが生えないようにする予防策は以下の6つです。
人工芝を敷く場所は水はけが良い場所がベストです。
雨が降った後に水たまりが1時間以上引かない場合は水はけが悪い土地であることがわかります。
下地作りの際に山砂を投入して、水はけが良い土地に改良しましょう。
他にも、微妙な傾斜をつける方法や暗渠排水などの方法もありますが、素人には難しい作業なので、下地処理だけ業者に依頼するという手もあります。
凸凹の地面は綺麗に整地しましょう。
雑草は抜き、小石なども取り除いて、山砂を入れてからトンボなどで平らにならしていきます。
ならすときはトンボやコテなどを使って転圧していきましょう。
整地作業は水たまり対策やカビ対策の他にも、完成後の人工芝の見た目に関わる作業なので、美しい庭が欲しい方は手を抜かずしっかり行いましょう。
業者に依頼するのも一つの手です。
せっかく下地処理を施しても、雑草が生えてきてしまうと地面が凸凹したり、人工芝のカビの原因になってしまったりするので、人工芝を敷く前には防草シートを敷いておきましょう。
防草シートは、太陽の光を地面に当てないことで雑草の成長や発芽を妨げるものです。
防草シートも透水性のあるものを選ぶようにしましょう。
ベランダやコンクリ―トは、地面のように水を吸収できないので、人工芝がカビてしまうというより、コンクリート自体がかびてしまう可能性が高いです。
そのため、ロールタイプではなく、ジョイントタイプの人工芝を選ぶのがおすすめです。
ジョイントタイプの人工芝は裏面にすのこが付いているので水分を透過させやすく、ジメジメしないので、水分に弱いコンクリートには最適です。
人工芝の中には防カビ仕様のものが販売されています。
カビを防ぎたいなら防カビ仕様の商品を選ぶのも一つの手です。
ナイロン製の人工芝はカビやすいため、ポリプロピレン、ポリエチレンといった素材からできている人工芝を選ぶのがおすすめです。
また、透水性の高い人工芝を選ぶことでもカビが生えるのを防ぐことができます。
安い人工芝の中には、透水穴の数が少ない場合や、透水穴が小さい場合ものがあります。
透水穴は、大体10cm前後の間隔で開いていれば問題はありません。
室内用の人工芝は透水穴が開いていない可能性があるため屋外に使用する際は透水穴の有無を確認しましょう。
透水穴がゴミや埃で防がれてしまうと水が抜けていかないため、人工芝が濡れたままになってカビてしまいます。
カビを防ぐためには、定期的な掃除が必要です。
簡単に箒や熊手で落ち葉やゴミを取るだけでも効果があります。
掃除をする際は、デッキブラシや熊手で芝生を上げるようにブラッシングすると穴に水が良く入るようになるのでおすすめです。
また、芝の根本などの隙間に入り込んだゴミは、屋外用の掃除機やブロア(送風機)などを使用して掃除をすると綺麗になります。
人工芝にカビが生えてしまった場合の除去方法は次の4つです。
あまり時間が経っていないカビなら中性洗剤で落とせます。
布に中性洗剤を染み込ませて拭き、水で良く洗い流して乾燥させましょう。
白いカビは消毒用アルコールで落とすことが可能です。
消毒用アルコールを使用する際は、薄めたものを布に染み込ませて拭きあげます。
消毒用アルコールは、アルコール度数が80%前後のものを使用すると効率的にカビを除去することが可能です。
軽いカビなどをこまめに掃除をする方におすすめのアイテムです。
また、消毒としてアルコールはカビの予防効果が期待できます。
掃除をしたあとは消毒用アルコールを吹きかけておくのがおすすめです。
黒いカビには塩素系漂白剤が効果的です。
布に染み込ませて拭くのが手軽ですが、範囲が広い場合はスプレータイプを吹きかけることで広範囲のカビを撃退することができます。
漂白剤を使った後はよく水で洗い流して、乾燥させてください。
また、漂白剤が皮膚に付かないように十分注意して作業しましょう。
カビが広範囲に出てしまった場合には、カビ取り業者や人工芝の掃除をしている業者に依頼するといいでしょう。
人工芝の面積によって費用が変わってくるので、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
人工芝のカビ対策について解説してきました。
人工芝にカビが発生するかどうかは敷くところから始まっています。
敷いてしまってからでは対処しかできないので、なるべく事前に対策を取っておきましょう。