職人にとって体は資本。
「でも、いつまで今のように働けるか不安だ」「職人以外に転職できるのか…」と思ってしまう方も多いと思います。
そこで今回、職人の転職先候補として紹介するのが「営業職」です。
【結論】職人から営業職への転職は可能!
結論から言えば、職人から営業職への転職は十分可能です。
可能ではありますが、条件がありますし、本人のやる気次第でもあるのです。
例えば、次の項目に当てはまる人は営業職に向いていると言えます。
・人見知りしない
・コミュニケーション能力が高い
・プレッシャーに強い
・5W1Hを意識した質問ができる
他にもどんな人が営業職への転職で有利なのか、を見ていきましょう。
若ければ若いほど転職はしやすい
「若ければ若いほど転職がしやすい」とよく言われますが、これは一般論ではなく事実でもあります。
そして、この「若い」というのは 20代前半~後半を指します。
20代前半~後半の社会人は、社会人の中では、年齢的にまだまだ若い人物と見られます。
そのため、採用する企業側からは、「社会人としての基礎知識はありながら、これから先育てていくことができ、長く働くことを期待できる人材である」という判断をされやすくなるのです。
未経験の職種は25〜6歳、未経験の業界であれば27〜8歳くらいまでが転職に有利に働く年齢と言えるでしょう。
同業種なら転職がしやすい
同じ業界に転職するということは、今まで身に付けた知識や経験をそのまま営業職で活用できるということです。
例えば、元人工芝施工の職人であれば、人工芝の知識に加えて、人工芝の施工方法や、職人の気持ち・心境、作業のしやすさ・しにくさ、など現場ならではの知識や経験を持っています。
もちろん、基本的な知識を持っているので研修が少なくて済み、即戦力として働いてもらいやすいという事もありますが、そういった現場での経験や知識を営業時に活かすことができるので、営業職に転職をするのであれば、同業種の営業職を狙うのがおすすめです。
また、一般的に転職は若い人ほど有利と言われますが、同業種への転職なら知識の分、年齢が高くても転職しやすいというメリットもあります。
職人から営業職へ転職する際の、職人経験者ならではの強み
職人から営業職に転職する場合、職人ならではの強みと言えるのは次の2つです。
強み1:現場経験を活かした提案ができる
強み2:お客様の要望を現場にうまく伝えやすい
中でもやはり、営業は商品やサービスの利用者目線での提案が求められるので、まさに「商品やサービスを使う側の利用者目線」や「現場感覚」を体感として持っているのが一番の強みと言えます。
強み1.現場経験を活かした提案ができる
現場のことを良く知っているからこそ、お客様の要望や疑問について、その場ですぐに答えられるのが元職人の営業職の大きな強みです。
現場を知らないと、その都度職人に確認を取らないといけないので、お客様からの信用度が下がり満足度も下がってしまいます。
その場ですぐに答えられることは信頼されやすく、顧客満足度も上がり、その後の紹介などにもつながりやすくなると言えるでしょう。
強み2.お客様の要望を現場にうまく伝えやすい
お客様からの要望をうまく現場に伝えられるのも強みの一つ。
一般的な営業は現場の事をよく知らないので、単なる伝言ゲームになってしまい、完成後に「イメージが違う」とクレームが入ってしまうこともあります。
一方で、現場の事を知っているからこそ適切にお客様の要望を伝えられる営業は、完成後の再現度が高く、お客様からの満足度も高くなることでしょう。
職人から営業職へ転職する際の、職人経験者ならではの弱み
職人から営業職に転職する場合、職人ならではの強みがある一方で、当然弱みも次のようにあります。
弱み1:コミュニケーション能力
弱み2:ビジネスマナー
弱み3:PCスキル
こう言った点は、しっかりと営業職になる前に勉強したいり、営業経験を地道に積みながら、努力して身につけていくしかありません。
弱み1.コミュニケーション能力
職人は、1つの技能を極限まで高めていく職業です。
「職人気質」などと言われるように、技能を高めていく職業なので、「人とのコミュニケーションがうまくない」という方が多い傾向があります。
また、職人ならではの独特なコミュニケーションが成立していることも多くあります。
コミュニケーション能力が高いと思われている職人であっても、それはあくまで職人同士、業界内だから成立していただけであり、「一般的な人とのコミュニケーション」には疎い場合があるのです。
営業職は、良くも悪くも「一般的なコミュニケーション」が重視される職業なので、「一般的な人とのコミュニケーション」は意識的に勉強したり、講座に通ったりしながら学んでいくしかありません。
弱み2.ビジネスマナー
一般的なオフィスワーカーのビジネスマナーなども弱みの1つです。
職人は技能を高めていく仕事であるため、いわゆるオフィスワーカーのビジネスマナーに弱い傾向があります。
例えば、「名刺は持っているが交換した経験がほとんどない」という人や、「ビジネスメールを打った経験がない」という人も多いのが現状です。
また、営業職ならではのビジネスマナーなどにも疎い場合があるので、書籍を読んだり、ビジネスマナー講座に通ったり、意識的に勉強しておくことが重要です。
弱み3:PCスキル
普段から趣味などでPCを使っている人であれば別ですが、職人でPCをうまく使えないという方はたくさんいらっしゃいます。これも弱みの1つと言えるでしょう。
営業職では、パワーポイントで資料を作ったり、ビジネスメールを打ったり、CRM(顧客管理システム)にアクセスしたり、エクセルやワードなど、PCでの作業も意外と多いので、PCスキルなども重要です。
PCスキルなどは実践しないと身につかないので、パワーポイントやエクセル、ワードなどMicrosoftオフィスの講座に通ったりしながら、事前にPC作業になれておくことが重要です。
職人から営業職へ転職は可能だが、努力が必要
職人から営業職への転職は可能なのかどうか、について解説してきました。
結論として、職人から営業職への転職は十分に可能です。
むしろ、現場の感覚や知識・経験は、多くの利用者の立場になって提案できるという強みにつながります。
同業種の営業職であれば、これまでの経験や知識を営業職として違う角度で活かすこともできますし、営業力をつけてしまえば自分で独立して活動することもできるよう人あります。
しかし、一方で、コミュニケーション能力や、やる気、その業界に関する知識、営業スキルなど、職人とは全く違う知識やスキルが要求されるのも事実です。
もし、職人から営業職への転職を考えているのであれば、そういった職種の違いを受け入れ、勉強したり、トライアンドエラーを通して身につけ直す努力が必要と言えるでしょう。
投稿者プロフィール
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株式会社ワイズ・ヴェルデの代表取締役。
コンクリートの品質管理会社で技術者として働いた後、同社の新規事業である人工芝事業の責任者となる。
その後、人工芝の魅力を広めるため、2014年にワイズ・ヴェルデを設立。
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