子供にサッカーの練習をさせたいけどボールを使える公園が近くに無い、子供一人でグラウンドに行かせるには遠い……。
そんな時、自宅の庭でサッカーが出来たら嬉しいですよね。
本格的なサッカーコートは無理でも、お子さんが軽く練習する程度のものなら人工芝で作ることができます。
人工芝は一般的なグラウンドにも使われており、クッション性が高いのでスポーツと相性が抜群。
また、土の汚れが付かないので気軽に練習できるのもメリットの1つです。
ただし、自宅にサッカーコートを作る際には、注意しないといけない点があります。
気にせず単に敷いてしまうとすぐに人工芝が劣化したり、サッカーに適さなくなったりして、せっかく敷いた人工芝が台無しになってしまうかもしれません。
そのような事態にならないためにも、本記事では、庭をサッカーコートにする際のコツや注意点をプロの観点から詳しく解説いたします。
結論から言えば、サッカーコート用に人工芝を敷くならDIYはおすすめできません。
費用を抑えるために自分で施工したい!という方もいらっしゃると思いますが、スポーツ用の人工芝と家庭用のリアル人工芝は異なるものです。
サッカー場のスポーツタイプ人工芝は丈夫ですが、家庭用のものは景観第一に作られているため、スポーツタイプと同じ使い方には耐えられません。
下地もスポーツ専用の排水・整地が必要で、ボールが変な転がり方をしないように凸凹を徹底的に無くす必要があります。
これらの技術はDIYでは難しく、下手に作ってしまうと芝が潰れて見た目が悪く、固くなって怪我をする恐れもあります。
また、踏みしめられた地面が凸凹になり、ボールがまっすぐ転がらない、足を引っかけて転倒するリスクが高くなる、など弊害がたくさん出てきます。
サッカーコートとして使うと最初から決めているなら、きちんとした業者に依頼して施工してもらうのが一番です。
施工は業者に依頼した方が良いのですが、本格的なサッカー場と同レベルのものを庭に作るのはハードルが高いのが現実です。
スポーツ用に特殊な下地処理が必要なのですが、一般的な庭では工事ができないことの方が多いのです。
施工できる最小単位も「500平米以上」と広大な面積に設定している業者もあります。
平米あたりの費用も高くなるので、普通の庭に本格的なサッカーコートを作るのは現実的には難しいと言えます。
そこで、耐久性は下がりますが、価格と施工可能の折り合いをつけて「家庭用人工芝をサッカーコート用にする」のがおすすめです。
ここで注意したいのは、できるだけ耐久性が高い人工芝を選ぶということです。
サッカー用の人工芝があれば一番ですが、そうでない場合は耐久性が高いものを選びましょう。
具体的には芝が太く倒れにくいもの、また芝生部分だけでなく基布部分もしっかりしたものが良いです。
芝丈はロングがおすすめです。
また、砂やゴムチップなど充填材を使用してクッション性を維持しましょう。
では、庭を快適なサッカー練習場にするためにはどうすれば良いでしょうか?
ここでは、3つのコツをご紹介しますので、参考にしてみてください。
人工芝は緑だけでなく様々なカラーが用意されています。
カラー人工芝を使えばラインを引くことができるので、ゴールエリアやペナルティエリアなど最初から用意しておくことができます。
普通の線のように消えたら描き直すという手間が無いので便利ですよ。
また、カラーでエリア分けするのも良いですね。
スポーツタイプではなく家庭用の人工芝を使った場合、スパイクは芝を傷める原因になるので使用しないでおきましょう。
サッカーグラウンドではスパイク、自宅ではトレーニングシューズと履き分けましょう。
狭い庭ではサッカーのトレーニングメニューは限られてきます。
次のアイテムを用意しておくと楽しく練習できておすすめです。
ゲーム形式に近づけることができるので、楽しくサッカーができます。
自宅なら出しっぱなしでも問題ないので、その場合にはなるべく頑丈で雨風に強いものがおすすめ。
蹴ったボールが自分の元に返ってくるネットです。
壁当ては騒音の原因になったり、壁が壊れる原因になったりしますが、このネットなら音が抑えられるのでおすすめです。
ドリブル練習の役に立つのがマーカーやミニコーンです。
ミニコーンを的にしてコントロール練習するのもいいですね。
必ずと言っていいほど用意したいのが防球ネットです。
いくら気を付けていても、ふとした瞬間にボールが意図しない方向に飛んでいくことは良くあること。
当たり所が悪ければご近所さん家のモノを壊してしまうかも……。
防球ネットで敷地外にボールが出ていかないようにするのが、庭でサッカーをする際のマナーです。
庭にサッカーコートを作って楽しむ前に、注意すべきことがあります。
事故を起こさないことはもちろん、ご近所付き合いを悪くしないためにも気をつけましょう。
ボールを使うなら、壊れやすいものを絶対近くに置かないようにしましょう。
例えば、植木鉢・水槽など、意外と簡単に壊れてしまうので別の場所に避難させて置くことをおすすめします。
ガーデニングとして植木鉢を置きたい気持ちはわかりますが、サッカーコートとして利用するならやめておきましょう。
ボールが敷地外に出ないよう防球ネットは必須です。
小さいお子さんがボールを追って道路に飛び出したり、ご近所さんの家にボールを飛ばして何か壊さないためにも、必ずネットを用意しましょう。
ボールを蹴る音は意外と大きく、頭に響く音です。
騒音に注意して、早朝や夜中にサッカーをするのは控えましょう。
マナーを守ってご近所さんとのトラブルを避け、自宅でのサッカーを理解してもらいましょうね。
庭にサッカーコートを作る方法、コツと注意点をご紹介しました。
ご紹介したように本格的なサッカーコートは無理でも、軽い練習程度なら家庭用のリアル人工芝でサッカーコートは作れます。
ただ、想定の使い方より劣化は早いので、その点は念頭に置いてください。
サッカー上達のコツは毎日ボールに触れることです。
狭い庭でもちょっとした練習ができる環境があることは、サッカー好きのお子さんがいる家庭におすすめです。