天然芝と比較するより、人工芝が敷物であることを理解しましょう
今日、俗でいう人工芝とは、未だに”緑のマット”のような存在ではないでしょうか?
ここ最近、「ロングパイル人工芝」というポリエチレン製で耐用年数に優れた製品が販売されるようになり、人工芝の需要が多岐にわたり高まったことは間違いありません。
しかし、すべてを比較するとやはり天然芝にはかなわない点があることも事実です。
天然芝は生き物ですが、人工芝は工業製品であり、敷物であることにご理解をいただきたいところです。
間違えていけないのは、”天然芝の代替”であるからこそ、その使用用途における解決策として人工芝があるということです。
最高級?、天然芝の風合い?このようなフレーズで販売する人工芝会社さんも多くいらっしゃいますが、そのことで勘違いされるお客様も相当いらっしゃいます。
誤解は招かないように、人工芝同士でもメリット、デメリットは把握しておきたいところであります。
当社3製品と天然芝との比較
比較表
天然芝 | イタルグリーンターフ | クールダウンリアル人工芝 | ワイズターフV30 | |
肥料 | 定期的な管理項目 | 不要 | 不要 | 不要 |
養生 | 定期的な管理項目 | 不要 | 不要 | 不要 |
エアレーション | 定期的な管理項目 | 不要 | 不要 | 不要 |
芝刈り | 定期的な管理項目 | 不要 | 不要 | 不要 |
散水 | 定期的な管理項目 | 定期的な管理項目 (Geofillの締めとして) |
少々必要 (炎天下時、使用する際の効果大) |
必須 (炎天下時、効果あり) |
除草 | 定期的な管理項目 | ほぼ必要なし | ほぼ必要なし | ほぼ必要なし |
メンテナンス労力 | 上記を実施しなければ、 荒廃または死滅 |
ほとんど不要 | 芝癖直し (したほうがよい) |
起立性あり (しなければヘタる) |
温度抑制効果 | 効果あり | 効果あり | 少々の効果あり | 炎天下時、温度上昇 |
稼働の耐久性 | 養生期間は稼働できない | 抜群の耐久性 | 稼働するほどダメージ | 稼働するほどダメージ |
再生・張替 | 再生はできる (余剰土も発生) |
部分的な張替は可能 | 部分的な張替は可能 | 部分的な張替は可能 |
耐用年数 | 種類、維持管理により異なる | 10~15年以上 | 8~12年 | 8~12年 |
クッション性 | 抜群のクッション性 (状態による) |
芝高さが高いほど抜群 (クッション材によりさらに高められる) |
多少あり (クッション材により高められる) |
多少あり (クッション材により高められる) |
エコ性 | 緑化事業化 | 意味合いによる | 少々経済的 | 超経済的 |
利便性/用途 | 維持管理に問題 (冬季白色化) |
質の高い機能性と景観 (通年緑を維持) |
少々の機能とよい景観 (通年緑を維持) |
よい景観 (通年緑を維持) |
コスト | 維持管理費用が相当かかる | 敷設コストが相当かかる | 敷設コストがかかる | 費用対効果抜群 |
芝刈り、養生しますか?それとも利便性を求めますか?
上記の表のとおり、天然芝のデメリットは”管理”に集約されます。
目土、肥料、芝刈り、養生等やることだらけの天然芝は、素人が管理することは非常に大変で難易度が高い仕事です。
人工芝は、逆にほとんどやることがありません。
放置しても天然芝のように荒れることもなく、死滅することもありません。
さらには、景観も機能も進化し続けており、耐久性も利便性も能力・機能も相当なレベルです。
しかしながら、リアル人工芝もゴムチップ人工芝も、その機能は緑化にはまだまだ遠いレベルです。
温度が上昇する、癖がつきやすい(復元に時間かかる)、V字型(起立回復型)でもチクチク感がある、コストがかかる等、デメリットもあります。
人工芝”イタルグリーンターフ”は、そのデメリットをかなり解消し、天然芝機能に最も近い製品であり、おススメの製品です。
しかし、他人工芝と比べたコストは相当です。
結局、管理を取りますか?敷物で代替えをしますか?と天然芝を中心に考えて初めて人工芝という思い付きが出てくるわけです。
比較といえば比較になりますが、天然芝を検討している段階で人工芝にすることは、ワイズヴェルデとしては推奨できません。
なぜなら、人工芝を求める方は、天然芝を検討することさえしないからです。
お庭には人工芝が最適ですという人工芝業者もいますが、これは大きな間違いです。
単なる売り文句で「利己主義」のパターンです。「安全」「安心」を売りにする業者ほど、天然芝の代替えであるという認識がないです。
ワイズヴェルデの理念は、「景観ビジネス」としての人工芝施工販売であり、それをダイレクトに施工販売する超経済的な施工販売を実施してる唯一の会社になります。
よくある質問Q&A
人工芝の耐用年数はどのくらいですか?
A.当社製品は、全て10年耐用を見込んでいます。用途、製品によっては前後します。
景観材仕様であれば長期になりますし、運動仕様であれば短期になるのが一般的です。
人工芝の下はどのようにすればいいの?
A.下記のとおり、下地状況別にお答えします。
①土の場合
当社の方針は、路盤材(C40-0等)を使用し、排水を良くする、不陸を極力なくす、ことで長持ちするための整地工と防草シートを推奨しています。
土でも人工芝は張れます。
ポイントはその土が転圧で締まるのか?
透水性は良いのか?
元々はどのような土地だったのか?
日照は?等となります。
この点は現場調査・ヒアリングにて確認し、当社でどのような工事をするのかをプレゼンいたします。
②コンクリート、アスファルトの場合
基本的に人工芝にとって、一番最良の下地状況となります。
バルコニー、駐車場敷地、屋上等で多いので、防水経過年数や勾配等に問題がなければ、そのまま敷設工事が可能です。
③天然芝の場合
天然芝は全て撤去となります。その後は①と同様になります。
④タイルの場合
人工芝は下地になじむと、その形状と同様になりますので、目地が広く深い場合は埋める必要があります。
規格サイズは?
A.当社製品は、幅2m×長さ10mが基本です。
継ぎ目はどのようにするの?
A.専用のシート(30cm)を敷き、その上に専用の接着剤を塗布後、人工芝を接合するので、人工芝が一体化するようになっています。
継ぎ目や見栄えは?
A.それは下地と人工芝の丈の高さと気温、施工業者の経験値が左右されます。
下地は硬くて完全な平滑ができているほど良く、人工芝の丈の高さが高いほど良く、気温が高いほど良い見栄えとなります。
絶対に継ぎ目がわからない施工をしますというのは言い切れず、条件次第では厳しいこともあります。
でも、施工精度はやはり経験値が大きく左右されます。
夏の炎天下時の温度はそんなに上がるの?
A.炎天下時の日照のあるところは相当な温度上昇があります。
当社は、イタルグリーンターフがその弱点を払しょくする製品です。
人工芝の丈が高く、太く、高密度なものほど温度上昇を招くので、用途や場所で人工芝製品をご検討ください。
また、打ち水でクールダウンすることも管理項目になります。
自分自身でも施工できますか?
A.リアル人工芝は可能です。
しかし、それは施工精度や副資材の使い方やカット技術がそれほど必要ないところに限定されると思います。
下地が土でしたり、形状が複雑すぎたりする場合は、当社に依頼していただくことをお待ちしております。
ベランダ等の小スペースでしたら、ほぼ一枚もので敷設できるので施工業者は必要ないと思われます。
施工の対応は?
A.当社は、販売も施工も日本全国対応です。
リアル人工芝ワイズターフは、関東のみ統一施工単価を実施しています!
BBQはしていいのですか?
A.BBQはNGです。火気は基本的にNGです。
防炎性能試験は「燃え広がらない」かどうかの試験です。
火気は人工芝を焦がし溶かしてしまうので、ダメにしてしまうようなことをする前にお止めください。
過去にBBQをして炭をこぼして人工芝を焦がして、修繕を依頼された方もいらっしゃいました。
修繕はできますが、有償の修繕になります。
いざ、人工芝と考えると、やっぱり不安・・・
A.ごもっともな心情だと思います。
やはり、いくら人工芝化が拡大しているとはいえ、天然芝のように育てて維持するものではありません。
人工芝は楽ですし、より天然芝に近づいている機能と景観があります。
でも、所詮敷物です。
これはお客様次第ですが、当社は今までに経験した限りでは、天然芝を一生懸命管理して何度も失敗した方が人工芝にするケースを何度もみてきています。
それだけ、天然芝を張るということは大変な維持管理が待っているんです。
逆を申し上げれば、それだけ人工芝の性能、景観は相当なレベルであることもお忘れにならないようにお願いいたします。
今日も進化を続けています。