マンションやアパートなどの集合住宅のベランダやバルコニーに人工芝を設置すると、戸建てでなくても庭づくりを楽しめる、部屋がもうひとつできたような感覚になる、子どもが素足で気軽に遊べるなどのメリットを享受できます。
しかし、人工芝を敷く場合には、害虫の発生や水はけのよさなどに注意が必要となります。
ここでは、ベランダやバルコニーに人工芝を敷く方法と注意点などについて解説します。
※なお、人工芝が原因で虫が湧くということはございませんので、詳しく知りたい方は以下の記事も参考までに…
そもそもベランダやバルコニーにはどのタイプの人工芝を選べばいいの?
ベランダやバルコニーに人工芝を敷く場合に一番重視したいのは水はけのよさです。
水はけの悪い人工芝を敷くと、人工芝とベランダ・バルコニーの床の間に湿気が残ってカビが生えたり、水が溜まるような場合には害虫が発生したりということになりかねません。
地面と違ってベランダ・バルコニーの床はコンクリートでできており水を吸ってくれませんので、水はけがよく表面の乾きが速い人工芝を選ぶことが重要となるのです。
ベランダやバルコニーに人工芝を敷く時の注意点とは?
まず、ベランダやバルコニーに人工芝を敷く時の注意点について、3点ご説明します。
<1>購入時は水はけの良い人工芝を選ぶ
ベランダやバルコニーの床はコンクリートでできており、雨水を排水するための排水溝が設けてあります。
人工芝を敷く場合は、排水の邪魔しないような水はけの良い人工芝を選ぶことが重要です。
最も利用されるロールタイプの人工芝には、裏面が合成ゴムでできているタイプと不織布でできているタイプがあります。
合成ゴムタイプの人工芝は、水はけを良くするために水抜き用の穴が空いていますが、ゴムでできているため重くて作業しにくいというデメリットがあります。
一方、不織布タイプの人工芝は、もともと水はけがいいので水抜き穴はなく、雨にぬれても乾きが早く水溜りができにくいという特徴があります。
また、合成ゴムタイプに比べて軽量で、扱いやすいのも大きなポイントです。
したがって、合成ゴムタイプの人工芝よりは不織布タイプの人工芝をおすすめします。
<2>カットしづらい人工芝は避ける
人工芝には、絨毯のように巻かれた人工芝をカットして敷いていく「ロールタイプ」とタイルのような正方形の人工芝パネルを並べていく「マットタイプ」があります。
ベランダ全面に人工芝を敷く場合は、マットタイプを選ぶとコスト的にかなり割高になってしまいますので、ロールタイプの人工芝を敷くことをおすすめします。
前項で説明したように、ロールタイプの人工芝には、合成ゴムタイプと不織布タイプがありますが、不織布タイプの人工芝の方が薄くてカットしやすいのでおすすめです。
ただし、不織布タイプの人工芝は薄くて耐久性が低いため、貼り替えの頻度が増えることになります。
なお、合成ゴムの人工芝の施工性を改良したポリウレタンコーティングの人工芝があります。
コストは若干高くなりますが、耐久性が高くて長持ちしますし、軽量で柔らかくカットしやすい人工芝です。
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<3>飛ばされないようにしっかりと固定する
高層階のマンションやアパートのベランダに人工芝を設置する場合は、強風などにさらされることになります。
風でめくれたり飛ばされたりしないように、専用の両面テープや接着剤でしっかりと固定しましょう。
ベランダやバルコニーに人工芝を敷く方法
次に、ベランダやバルコニーに人工芝を敷く方法についてご説明します。
STEP1、物があれば移動させて掃除をする
まず、ごみ箱や植木鉢など移動できるものはすべて他の場所に移動しましょう。
その後で可能な限りきれいに掃除をします。
人工芝専用の両面テープや接着剤で固定する際に、ホコリやゴミが残っていると、両面テープがきちんと貼れないことがあるからです。
STEP2、仮置きをしてカットする部分に印をつける
次に、人工芝を仮置きしてベランダの周囲の形状や障害物に合わせて印をつけます。
この印に合わせてカットしていきますので、人工芝を敷いたときに隙間ができないように慎重に行いましょう。
印をつけ終わったらカットしていきますが、裏面からカットするようにしてください。
表からカットすると芝糸に傷をつけたり抜けの原因になります。
STEP3、人工芝を設置する
最後に、人工芝専用の両面テープや接着剤で固定していきます。
掃除をしてきれいにしたベランダの床に両面テープを貼り、隙間や浮きができないように人工芝を乗せていきます。
なお、人工芝専用の両面テープや接着剤は非常に強力なため、剥がす時にベランダの床に跡を残すことがあります。
ベランダの床に跡が残るのが嫌な方や賃貸マンションや賃貸アパートの方は、ジョイント部分だけを粘着テープや接着剤で固定して、マットのように使うと良いでしょう。
この場合、固定されていませんので、人工芝がずれたり滑ったりすることがありますので、注意が必要です。
ベランダやバルコニーに敷く人工芝は水はけのよさが重要!
ご説明してきたように、ベランダやバルコニーに敷く人工芝は水はけのよさが一番重要が、市販されている全ての人工芝が水はけがよいとは限りません。
できれば人工芝専門業者から人工芝のサンプルを取り寄せて、水はけのよさはもちろん触り心地などを確認しましょう。
水はけを確認するには、サンプルをバルコニーに置いて、水を流してみると良いでしょう。
こうすれば、水はけの具合も確認できますし、芝生から流れた水が排水溝に流れていくかどうかも確認することができます。
投稿者プロフィール
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株式会社ワイズ・ヴェルデの代表取締役。
コンクリートの品質管理会社で技術者として働いた後、同社の新規事業である人工芝事業の責任者となる。
その後、人工芝の魅力を広めるため、2014年にワイズ・ヴェルデを設立。
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