人工芝はどんな場所にも緑を足せるので、簡単に自然な景観を作ることができます。
もちろんコンクリートの上に人工芝を敷くことも可能ですから、コンクリートの庭の景観を変えてみたいという方は、ぜひ人工芝の設置にチャレンジしてみてください(^^)
しかし、コンクリートならではの注意点もあります。
「人工芝を敷いてみたいけど、もうコンクリートで舗装してしまった」
「ベランダや屋上に人工芝を敷いて見たい」
こんな方に向けて、コンクリートの上に人工芝を敷く方法と、注意点をご紹介します。
コンクリートに人工芝はOK!ただし条件付き
冒頭でご紹介した通り、コンクリートの上にも人工芝を敷くことができます。
地面の上に敷く場合は下地となる砂を足したり、転圧したりと整地作業が必要になりますが、コンクリートの場合は必要ないのでより楽に敷くことができますよ!
ただ、整地作業というのは本来地面の透水性を良くするために行うものです。
人工芝は水はけの良い下地の上に敷かないとすぐに劣化してしまいますし、ずっと湿ったままだと衛生環境も悪くなってしまうというわけです。
そのためコンクリートの場合は、勾配がついていて水が流れていく場所であること、凹ついた箇所が無く水たまりができない場所であること、この2つが施工の条件になります。
ベランダ・屋上の施工は防水の確認を
ベランダや屋上の場合はまた別の考慮をする必要があります。
それは防水加工のことです。
ベランダや屋上には何かしらの防水加工が施されていますが、人工芝を固定するためには接着剤か両面テープを使用する必要があり、それが防水加工を傷める可能性があるからです。
経年劣化は人工芝の方が早いため、張替えの際に下地・防水を傷つけることもあります。
しかし、珪砂やプランターなどで重みを付けて接着剤を利用しない方法もありますし、接着してしまって剥がす際に防水リフォームもしてしまう方法も取れます。
まずは防水工事業者様に確認してみることをおすすめします。
コンクリート上の人工芝の敷き方
コンクリートの上に人工芝を敷く方法をご紹介します。
この方法は下地に接着剤で貼り付ける方法です。
もし賃貸などで接着剤や両面テープを使いたくない、という方は4のジョイント合わせまで行い、プランターなど重石を置いて飛ばされないようにしてください。
また貼り直しを安易にしたいという方も4のジョイント合わせまで行い、外周だけ両面テープや接着剤で固定する方法を採ってください。
1.下地清掃
2.仮敷き
3.人工芝のカット
4.ジョイント合わせ
5.接着
用意するもの
コンクリート上に人工芝施工する際に必要なものを揃えましょう。
・人工芝
・人工芝用接着剤(もしくは人工芝用両面テープ)
・ジョイントシート
・カッター・ハサミ
・重石
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1.下地清掃
まずは下地となるコンクリートをきれいに掃除します。
汚いままだと接着力も落ちますし、人工芝を敷いた後はコンクリート面の掃除もできなくなるので衛生面からもきれいにしておきましょう。
箒などできれいにし、可能であれば高圧洗浄機を使って掃除することをおすすめします。
2.仮敷き
接着剤で固定する前に仮敷きをします。
必ず人工芝の向きが同じ方向になっているか確認してください。
向きが違うとそれぞれの芝目が異なり、見た目が変わるので人工感が増してしまいます。
また人工芝はロール状になっているので、元の形に戻ろうとたわんでしまいます。
ズレないように重石を置くか、両面テープで仮止めしておきましょう。
もしくは接着剤で固定してしまってから、カット作業とジョイント合わせをします。
3.人工芝のカット
サイズに合わせて人工芝をカットしていきます。
表面からカットすると芝まで切ってしまうので、裏側からカッターで裁断していきます。
4.ジョイント合わせ
どんな工法でも必要な作業ですが、接着しない場合や外周だけ貼り付ける場合には特に重要な作業です。
ジョイントシートを使い、人工芝同士を接着して1枚の大きな人工芝にします。
1枚の大きなシートにすることで全体の重量が増し、ずれにくく風で飛ばされにくくなります。
ジョイントシートの中央に2枚の中心が来るようにしたら、接着剤で貼り付けます。
浮いてこないようにジョイント部分を接着したら重石を置くか、足で圧をかけてください。
5.接着
人工芝の端部とジョイント部分に当たる下地に接着剤を塗り、貼っていきます。
浮いてこないように重石を置いて固定します。
外周だけ貼り付ける場合も同じです。
接着しない方法、外周だけ接着する方法でも敷けないことはないですが、確実に接着するためには下地に直接貼り付ける方法が確実です。
風で飛ばされる危険性も低いです。
接着が終わったら人工芝の抜け毛を掃除機で吸い取って完了です。
ベランダやバルコニーなど、狭い場所ならジョイントタイプの人工芝を使うのも◎
ロールタイプの敷き方をご紹介しましたが、ベランダや屋上など、狭い場所ならジョイントタイプの人工芝を敷くのもおすすめです。
接着剤や両面テープは必要なく簡単に設置できるので、賃貸で人工芝を諦めている方にも向いています。
コンクリートに人工芝なら転んでもケガをしにくい
コンクリートに人工芝は見た目が良いだけでなく、転んでもケガをしにくいというメリットがあります。
小さなお子様が遊ぶにはピッタリでしょう。
とはいえコンクリートに人工芝を敷く際は、接着剤で付けるため取り返しがつかず、ある程度の技術が必要になります。
また、ベランダや屋上では風で落下する恐れもあるので、プロに接着を任せた方が安全です。
DIYでもできないことはないですが、見た目の綺麗さと安全性を優先するなら、業者に依頼する方がおすすめですよ!
投稿者プロフィール
![山田 康幸](https://wiseverde.jp/wp-content/uploads/2024/06/Screenshot-2024-06-18-at-11-13-23-ChatGPT-150x150.png)
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株式会社ワイズ・ヴェルデの代表取締役。
コンクリートの品質管理会社で技術者として働いた後、同社の新規事業である人工芝事業の責任者となる。
その後、人工芝の魅力を広めるため、2014年にワイズ・ヴェルデを設立。
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